ファミリー・コンステレーションは個人だけでなく、組織にも使えるって本当?
「ファミリー・コンステレーション」という名前を聞くと、多くの人は「家族の問題を扱うセラピー」というイメージを持たれるかもしれません。
たしかに、もともとは家族のつながりや親子関係の中で起きる問題に対して使われてきた手法です。
けれど実は──
この“関係性の構造”を見ていくセラピーは、組織や職場といった人が集まる場にもとても有効なのです。
「個人の問題」ではなく、「関係性の構造」を扱うセラピー
ファミリー・コンステレーションは、「誰かが悪い」「何かが間違っている」という視点ではなく、
その場の中にある“つながり”や“力の偏り”“無意識の役割”など、全体の構造に焦点を当てていきます。
たとえば、家族であれば:
- 兄姉の役割を末っ子が担っている
- 誰かが排除されていて、他の人がその役を引き受けている
といった構造が「場に現れる」ことがあります。
この構造を見る手法は、実はそのまま「職場」「組織」「チーム」といった
人間関係の集まりにも応用できるのです。
職場でも“見えない関係のしんどさ”が起きている
・チームの空気が重い
・なぜかプロジェクトがうまく動かない
・誰かが孤立していたり、頼られすぎて疲れている
・リーダーがうまく機能していない
こうした職場での問題も、実は組織内の見えない構造のゆがみから生まれていることがあります。
それに気づかず「もっと頑張らなきゃ」「人間関係の問題だ」と片づけてしまうと、
対症療法になってしまい、根本的には何も変わらないまま…ということにもなりかねません。
ファミリー・コンステレーションが組織に使える理由
このセラピーは、“個人のこころ”を見るのではなく、
「関係性の場にある構造」を見ていくという視点がベースになっています。
だからこそ、
・会社やチームの中での“立ち位置”
・誰かが「背負いすぎている」「代わりに動いている」
・見えない影響を与えている“存在(前任者や創業者など)”
なども、場に配置して“可視化”していくことができます。
そうすることで、今まで気づけなかった力の偏りやズレが明らかになり、
本来あるべき位置へと戻すプロセスが始まっていくのです。
たとえば、こんな場面で応用されています
- 上司と部下の関係に違和感や緊張感がある
- 部署の雰囲気がなぜかいつもピリピリしている
- 創業者が去ったあと、組織がうまく動かない
- 後継者がプレッシャーで動けなくなっている
- 同じような問題が何度も繰り返される
こうした場面で、ファミリー・コンステレーション(または組織コンステレーション)を用いて、
“構造”を見直していくことで、自然と空気が整ったり、関係性がスムーズになったりすることがあるのです。
組織コンステレーションでは何をするの?
企業や団体などが正式に導入するケースもあれば、
経営者や人事担当者、リーダーが個人セッションとして体験することもあります。
セッションでは、代表的な人物や要素(社長、部長、チーム、ビジョンなど)を人形やマークで配置し、
“場”に現れる感覚や位置関係を通して、無意識の構造を浮かび上がらせていきます。
分析や正解探しではなく、
「感じること」「見えてくること」を通して、気づきと調和が生まれていきます。
あなたの職場で起きている問題にも、理由があるのかもしれません
職場の問題は、「人のせい」「環境のせい」と見えてしまうことも多いものです。
けれど、もしかしたらそれは「構造の問題」なのかもしれません。
誰かが“がんばりすぎている”、
誰かが“いない人の役まで背負っている”、
場のエネルギーが偏っている──
そんな構造をやさしく見直していくことで、
一人ひとりがもっと自然体で働ける場が戻ってくる可能性があります。
まずは「自分から見える世界」から整えていくこともできる
「いきなり会社全体には働きかけられない」
そんなときも、まずはあなた自身の“職場での立ち位置”や“無意識の役割”を見直すことがスタートになります。
ファミリー・コンステレーションは、個人セッションとしても対応できます。
ひとりで抱えてきた重さを少しずつ降ろすために、
心がふっと軽くなるヒントとして、ぜひご活用ください。
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