アダルトチルドレン｜虐待されたわけでもなく、普通の家庭だったけれど・・

アダルトチルドレン｜虐待されたわけでもなく、普通の家庭だったけれど・・

【アダルトチルドレン・うつ・対人恐怖・愛着障害～人間関係専門の心理カウンセリングルーム（神戸・京都・大阪・東京）】の心理カウンセラー中田です。

今回のテーマは、” アダルトチルドレン｜虐待されたわけでもなく、普通の家庭だったけれど・・”です。

 

アダルトチルドレンを生むのは虐待だけではない

クライアントさんのお話を聴いているとよくあるのが

「虐待されたわけでもなく、普通の家庭だったけれど・・でも、生きづらい」というお話です。

例えば、こんなように言われます。

「私は子どもの頃、虐待されたわけでもないし、親がひどく怒るとかでもなかったし

勉強や習い事などを強制されたわけでもなかったし

特別なにかあったわけではなくて、普通の家だったと思うんです」

そして、

「それなのに、なんで私はこんなにうまくいかないんだろう、なんでこんなに辛いんだろう・・」と悶々としておられたり、

「普通の家庭環境なのに、こんなにうまくいかないのは、自分が悪いのだろう」と、自分を責めている方もいらっしゃいます。

少し誤解があるようですが、アダルトチルドレンになるには、様々な要因があります。

”明らかな虐待や親が厳しすぎること”以外にも、表面的には分かりにくい、水面下での様々な要因があるのです。

むしろ、表面的にはわかりにくいことの方が、じわじわと長期間にわたって、深刻な影響を与えていることがあります。

 

アダルトチルドレンを生み出す長期的トラウマの影響

では、上記の「じわじわと長期間にわたって深刻な影響を与える、表面的にはわかりにくいこと」とは、どのようなことでしょうか。

・過保護、過干渉、（子どもの意見は聞いていない）

・親が一応身の回りのお世話はしてくれていたとしても、子への関心が薄い、よく見ていない

・親同士が仲が悪い、家の中が不穏な空気

・親がきちんとしすぎている、親が心配性など、親の性格の影響

他。

上記は一例ですが、

つまり、子どもが安心して子どもらしくいられない状態なら、どんなことでも要因になりうるのです。

 

特に、私たち大人とは違って、子どもの心は繊細で弱いです。大人にとっては些細なことに思えても、子どもの心にとってはとても大きなダメージになることもあるのです。

また、もともと持っている性格や気質も影響してきます。敏感で繊細な性質の子や優しい子は、より強く影響を受けてしまうのです。

 

アダルトチルドレン｜分かってもらえない辛さ

上記のような、「表面的にはわかりにくい要因」は、なかなか他人には分かってもらえないこともあります。知らない人からは、なかなか理解してもらえない。

ここは、とても辛い所ですね。

 

さらに、こんなことを言ってくる人もいるかもしれません。

「そんなこと、たいしたことじゃないよ。もっと苦労してきた人は沢山いるよ」

「そんなこといつまで言っているの？成長しなさい。大人になりなさい」

「あなたのそういう所が問題なのよ。捉え方、考え方を変えなさい」

など。これは本当に辛くなりますよね。

 

 

言ってくる相手に悪気はないのかもしれないけれど、知識がないため分かっていない人もいますので、人の言葉を鵜呑みにしないようにしましょう。

 

ここは、あなたが悪いわけじゃないんです。

あなたの頑張りが足りないわけではないです。

 

アダルトチルドレンは克服できる

上記のような「表面的にはわかりにくい要因」からアダルトチルドレンになっていたとしても、もちろん改善していけますので、ご安心ください。

「こんな軽い悩みで、相談していいのだろうか」

「幼少期の親子関係に特別問題があったわけじゃないから、カウンセリングに行っていいのだろうか」

「これぐらいの程度の悩みは、自分でなんとかすべきかな。甘えかな。」

なんて、全然思わないでください。

どんな悩みでも、あなたが困っていて、変えたいと思っているのなら、カウンセリング可能です。

私としては、こういう「はっきり分かりにくい悩み」「誰からも理解されるわけじゃない悩み」というのは、なかりしんどい部類の悩みだと思っています。

遠慮なく、安心してご相談ください。