引きこもりのメカニズム~引きこもりから抜け出すために
引きこもりのメカニズム~引きこもりから抜け出すために
【アダルトチルドレン・うつ・対人恐怖症・愛着障害~人間関係専門の心理カウンセリングルーム(神戸・京都・大阪・東京)】の心理カウンセラー中田です。
今回の記事は、”引きこもりのメカニズム~引きこもりから抜け出すために”です。
引きこもりが増えている
引きこもりが増えていると言われます。社会問題とも言われています。
引きこもりは長引くことで、ますます社会に復帰していくことが怖くなり、難しくなります。
引きこもりにならないようにすることと、引きこもりの早い段階で対処することが求められます。
私自身、引きこもり経験があります
引きこもりの不安、社会に戻る時の怖さなどは、私にも経験があります。
私の場合は、20代にうつで仕事を休職して、退職した経験があり、
うつでの休職中も「療養」といいながらも、ほぼ引きこもり状態でした。
そして、その会社を辞めた後、知り合いのいない土地に引っ越して、ほとんど誰にも知られず、親にも知らせず、一年近く引きこもり生活をしていました。うつの療養という表面上の理由はありましたが、ほぼ引きこもり状態でした。
先が見えない不安や、貯金がどんどん無くなっていく怖さや、いつ体調が良くなるのかとか、そして仕事はどうするのか、人が怖いし、こんな自分で再び社会でやっていけるのかとか、不安や心配が沢山ある中、
孤独で、誰ともしゃべらない、何も希望がない、生活の中に明るい気持ちが少しもない、
いま振り返っても、あの頃は辛かったなあ~先が見えなかったなあ~と思います。当時は「本当に大変だったよなあ。ぎりぎりだったよなあ(泣)」と思います。
そんな私でしたが、1年以内で社会復帰を果たせました。
後で振り返ると、あの時、大きな岐路に居たんだなと思います。あの時、無事に社会に戻ってこれて、本当に良かったと思います。
引きこもりになる心理的メカニズム
引きこもりが始まる時、ご本人は「もうこれ以上は無理」という状態になっているのです。
その時、引きこもることが「最後の砦」(逃げ場)であり、そこで自分の安全を守っている状態ともいえます。
それほど、「外の世界に、今の自分では対処しきれない何かがある」ということですね。
言い換えれば、「外の世界では、今の自分では、自分を守れない」という状況とも言えるでしょう。
引きこもりを起こさない&引きこもりを解消するポイントの一つはここにあります。
もう少し詳しく下に書いていきます。
隠れ引きこもり(引きこもりに近い心理状態)
例えば、会社には行っていて、一応人間関係・コミュニケーションも表面的にはできる場合でも、心理的には、引きこもっている状態の人もいます。
心理的に引きこもっている というのは、表面上の挨拶や社交辞令などはできたとしても、心から他人とつながってはいない状態。
心を開いて人に近づくとか、自己開示して人と仲良くなったりできない・しない・したくない状態などです。本当は人に近づきたくない、人に接したくないという心理状態です。
これも、実際の引きこもりと、心理的には似た状況が見られる場合があります。
引きこもりから抜け出すポイント・その1
上記のように、引きこもりの原因の一つは、「今の自分では、外の世界に行くと、自分を守れない」という状態であることです。
もちろん、引きこもりの原因はこれだけではありませんが、ここは大きなポイントの一つです。
今の自分では、外の世界に対応できない、自分の身を守る力がない、となると、外の世界はとても怖いものになりますね。
こうなるのは、「怒りの感情をうまく使えない」ということが一つの大切な原因です。
何かあった時に、「怒りの感情を使って対処できない」状態なのです。
「怒りの感情を使って対処する」とは、”怒る”ことだけではありません。
「怒りの感情を使って対処する」は、どういうことかと言うと
・嫌なことは嫌だと言う、断る
・違うと思ったら、「私は違います」と言う
・伝わってないことや誤解があったら、”説明する”
・必要な時は、怒る
など。
ここ、とても大切です。
つまり、引きこもりになる人は、優しくて良い人が多かったりするのです。
引きこもりになる人によく見られるのは、そもそも「怒りの感情を使う」ようなエネルギーが少ない人です。
それまで怒りの感情を使ってきた経験が少ないために、その「やり方を知らない」というケースも実は多いです。
”怒り方を知らない”ということは、”自分を守るすべがない”とも言えるのです。
これでは「外の世界はとても怖い、危険な所だ」と感じるでしょう。
引きこもりから抜け出すために
引きこもりの原因はもちろん、上記のことだけではありませんが、上記は一つの大切なポイントです。
引きこもりから抜け出すために、外の世界に対処できるメンタルを作っていくことは、心理セラピーが効果を発揮しやすい部分です。
ここでは「自分を守るために、怒りをうまく使えるようになる」ことです。
ただ、「怒りをうまく使えるようになる」と言ってもなかなかぴんとこない方もいらっしゃるかもしれません。
「怒りをうまく使う」というのは、「キレる」「爆発する」とかとは違います。
むしろ、「キレる」「爆発する」というのは、「怒りをうまく使えていない」からそうなってしまうのです。
ここは、言葉で説明するのは難しいところですし、頭で理解するのと実際にできるようになるのでは、大きな差があります。実体験が必要な部分です。
心理セラピーを受ける中で、体験とともに腑に落として、自分のものにして行っていただけたらと思います。あなたを守ってくれる大切なメンタル・スキルになることでしょう。
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