感情の扱い方|怒っていい時に怒れない。怒りの感情がわいてこない人

 

感情の扱い方|っていい時に怒れない。怒りの感情がわいてこない人

 

【アダルトチルドレン・うつ・対人恐怖・愛着障害~人間関係専門の心理カウンセリングルーム(神戸・京都・大阪・東京)】の心理カウンセラー中田です。

今回のテーマは、” 感情のお話|怒っていい時に怒れない。怒りの感情がわいてこない人”です。

 

怒っていい時に怒れない。怒りの感情がわいてこない

心理カウンセリング/セラピーをしていると、

「怒っていいはずの時に、怒れない。怒りの感情がわいてこない」と言って来られるクライアントさんは、結構いらっしゃいます。

で、「その後も、モヤモヤがずっと続く。ずっと気になり続けて、憂うつが続く。」というパターンになる。。

 

または、

だいぶん後になってから、「あの時やっぱり私、怒ってよかったんじゃないかなと気づく」

という方もいらっしゃいます。

後で気づくだけ、まだ良い方なのかもしれません。

でも、これでは、怒りを表明するタイミングを逃してしまうかもしれません。

 

「怒りを表明する」「怒りを使う」って怒ること?

「怒りを表明する」というと、表現的にちょっと分かりにくいかもしれませんが、

「怒りを表明する」とは、怒ることだけではなくて、もっと幅広い意味で、

・それは違うと言う

・私はそう思わないと言う

・自分の意見、思いを言う。「私はこう思う」と。

なども含まれます。

ただ、「怒る」ことってわけでは、ありません!

 

怒りの感情が瞬時にわいてくる

もともと、”怒り”は瞬時にわいてくる性質の感情なのです。

野生動物が攻撃された時、闘うか逃げるかを瞬時に判断しますよね。瞬時に判断して闘わないと生き残れない。”怒り”は、もともとは、そのような時に出てくる感情です。

例えば、ネコが危険を感じた時に、いきなり「シャーッ」って怒る瞬間あるじゃないですか?!知ってますか!?あんな感じのイメージです。!

 

というわけで、人間も同じです。

怒りは、本来は瞬時にわいてくる感情なのです。

 

「自分が怒っているのか分からない」とか、

「怒るべきところで、なんの感情も感じない」とか、

「あとから、あの時怒ってよかったかも・・」と思うこともある

というような方は、

怒りを抑え過ぎていて、感情が固まってしまっていたり、感じなくなってしまっているのかもしれません。

 

また、無意識にポジティブに持って行ったりして、本当は怒っていても、自分を気付かないようにさせている方もいらっしゃいます。

また、本当は怒っていい場面なのに、誰かを守ろうとして、自分がゆずったり、笑って和ませたりごまかしたりしてしまう方もいらっしゃいます。

これらも無意識でそうしてしまう方が多いのです。

 

怒れないことの弊害

怒りの感情をうまく使えないことの弊害は大きいです。

怒りの感情は、”自分や自分の大切なものを守るため”の感情なので、怒りの感情を使えないと、”自分や自分の大切なもの”を守れないのです。

 

例えば、人から攻撃された時に、怒りを使えないと、やられっぱなしになってしまいます。

もう少し分かりやすい例でお話すると、

例えば、職場で意地悪な先輩に、「A子さんて仕事できないらしいよー。いつもさぼってるんだってー」などのうわさ話を作られた時。

そんな時に、黙ったまま言われっぱなしのまま、「いつか分かってもらえるだろう」と信じていても、分かってもらえるのはいつになるか分かりません。相手にもよりますが、黙ったまま耐えていては、ほとんど何も変わらないか、状況は悪くなる場合が多いでしょう。

 

そんな時に、”怒りを使う”というのは、例えば、

「そのうわさ話は、ちがう」とか「そういうことはやめて欲しい」というようなことを、なんらかの形で表現すること、などです。

 

*これは、実際の相手に直接言うと、大変なことになることもあるので、そんな時には心理セラピーの中で心理ワークをすることで、現実を変えていけることがとても多いです。

 

 

怒りを使うとは、激しく怒ることではない

”怒りを使う”と言うと、激しく怒ることだと勘違いしてしまう方もいらっしゃるかもしれませんので、ここは注意が必要です。

 

怒ることは、相手を攻撃することではありません。

激しくどなったり、強く怒った言い方をしたりして、相手を怖がらせるためのものではありません。

 

繰り返しますが、怒りは”自分や自分の大切なものを守るため”の感情です。

自分をまもるために、自分の大切なものを守るために使うものです。

 

 

 

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