対人恐怖症は根本原因へのアプローチが大切

 

対人恐怖症は根本原因へのアプローチが大切

アダルトチルドレン・うつ・対人恐怖症・愛着障害～人間関係専門の心理カウンセリングルーム（神戸・京都・大阪・東京）の心理カウンセラー中田です。

今回のコラムは、”対人恐怖症は根本原因へのアプローチが大切”　です。

 

対人恐怖症の改善・克服方法

対人恐怖症はとても辛い悩みですよね。

対人恐怖症と一言で言っても、その症状は幅広く、人が怖い、視線が怖い、人と居ると息が苦しくなる、緊張する、汗をかく、手足が震える、赤面症、人と話す時、言葉が出てこない（どもる）、うまく話せない、頭が真っ白になる、など。

これらの症状を軽減させるため様々な改善方法を調べて、あらゆる克服法を試してきたという方もいらっしゃることでしょう。その頑張りや勇気は本当にすごいことと思います。

世の中に沢山出回っている改善・克服方法も、もちろん、効果的なものもあると思います。それらをコツコツ試して、自分に合うものを見つけるのもいいと思います。

かつて、私も対人恐怖症がひどかったので、様々な改善・克服方法を探して試して、ということを繰り返していました。中には、自分に合うものもいくらかありました。

ただ、それらの自分でできる簡単な方法を沢山試して取り入れることも意味はありますが、それだけでは、なかなか大きな改善には至らない、という方もいらっしゃることと思います。

そうなんです。

対人恐怖症の症状を生み出している根本原因をつかみ、根本原因へのアプローチをしていかないと、いくら表面の症状を消そう消そうと頑張っても、きりがない　とも言えるのです。

大切なのは、表面に出てきている症状を一時的に取り去ることではなく、根本原因へのアプローチです。

 

対人恐怖症への簡易的なアプローチ

例えば、「人前で話をする時、緊張して声が震える」という時。

 

数ある対処法の一つとして、「声が震えないように、発声練習をする」という方法が考えられます。発声法に着目して、そこへアプローチをする。

もちろん、これも意味はあって、これだけで問題が解決してしまうこともあります。

発声練習によって、声が太く強く出せるようになると、声だけで周りの反応が変わり、一目置かれるようになり、その周りの反応を見て、自分に自信がついて、人前で話すことが平気になる。

のような「流れに変化が起こる」場合もあるのです。

 

一方で、「発声を変えたぐらいでは、人前での恐怖感は減らない」という人もいます。

 

 

対人恐怖症への根本的なアプローチ

上に述べた”対人恐怖症の症状への簡易的なアプローチ”が効果を発揮した場合は、もちろんそれで良いのですが、

それだけでは改善できなかったという場合や、一時的には楽になったけれど、しばらくしたら戻ってしまったとか、今度は対人恐怖症の別の症状が出てきた　というのは、とてもよくある話です。

それらを防ぐには、やはり、対人恐怖症の症状への一時的なアプローチのみではなく、根本原因への根本的なアプローチが必要なのです。

 

 

対人恐怖症を生み出す原因とは

対人恐怖症を生み出す原因とは、何なのでしょうか。

なぜ、「人が怖い、視線が怖い、人と居ると息が苦しくなる、緊張する、汗をかく、手足が震える、赤面症、人と話す時、言葉が出てこない（どもる）、うまく話せない、頭が真っ白になる」などの状態が生じるのでしょうか？

 

根本原因は一人一人で皆違うものになるので、個別にお話を聴いて掘り下げていく必要がありますが、

対人恐怖症になる方に共通してよく見られる”心の状態、考え方”があります。

例えば、

・人から批判的に見られている、悪いジャッジをされている

・人から嫌われている、受け入れられていない

・人は攻撃してくる（心理的に）、敵対心を持たれている

・私はダメだ、私はできない、足りていない、

・他人と比べて劣っている、私は周りの人と違う、

・私は価値がない、自分に自信がない

などです。

 

これらの考え方、ネガティブな思い込みにまずは気づいていく必要があります。

 

あなたの心の中には、どんな考え方、思い込みがあるのでしょうか？

そこが、対人恐怖症の改善・克服の大切なポイントになります。

 

 

対人恐怖症を根本解決へ導くカウンセリング

私のカウンセリングルームでは、対人恐怖症を根本解決へ導くカウンセリングを行っています。

根本原因をつかみ、根本原因への積極的アプローチを行います。

 

私は、元・かなりの対人恐怖症出身のカウンセラーですので、対人恐怖症の大変さ、生きづらさはとてもよく分かるつもりです。

こちらでは、私の克服体験も活かしながらも、理論的な心理療法を行っています。

一般的な病院で行われるカウンセリングとは、だいぶん違う内容のカウンセリングになっているかと思います。

こちらでは、お話を聴くだけではなく、各種の心理療法を用いて、積極的に変化をうながすアプローチを行っています。こちらの心理療法では、”考え方”のみならず、”感情”や、カウンセリング中の”体験”を大切にしていきます。

また、あなたが対人恐怖症になったのは、過去のトラウマ、幼少期の家族関係の中で作られた思い込みなどが原因であることも、実はとても多いです。そういった部分へのアプローチも必要に応じて行っていきます。