アダルトチルドレン｜心の悩み・問題のすべてが、幼少期の親子関係に原因があるというわけではない

アダルトチルドレン｜心の悩み・問題のすべてが、幼少期の親子関係に原因があるというわけではない

【アダルトチルドレン・うつ・対人恐怖・愛着障害～人間関係専門の心理カウンセリングルーム（神戸・京都・大阪・東京）】の心理カウンセラー中田です。

今回のテーマは、” アダルトチルドレン｜心の悩み・問題のすべてが、幼少期からの親子関係に原因があるというわけではない”です。

心の悩み・問題の原因が、幼少期からの親子関係にあるケース

「心の悩み・問題の原因が、幼少期からの親子関係にある」ケースは、確かにとても多いです。

代表的なものに「アダルトチルドレン」があります。「愛着障害」などもそうです。

また、このような名前がついていないもの、例えば、「自信がない」「自己肯定感が低い」「嫌なことを嫌といえない」などの悩みなども、

幼少期からの親子関係が大きな原因の一つであるケースも、よく見られます。

心の悩み・問題を改善しようとするときに、幼少期からの親子関係を見ていくことは、とても重要なポイントの一つです。極端に言えば、幼少期の家族関係が、今のあなたの人間関係に繋がっているのです。

例えば、子どもの頃、父親が怖くておびえていた人は、大人になってからの人間関係の中で、「大きい声を出す男性が怖い」といった形の悩み・問題が表れているかもしれません。

または、こんな例もよく見られます。

子どもの頃、母親が病気や仕事などで大変であまり甘えられなかった子は、大人になった今、「他人に心を許したり甘えたりすることが苦手」かもしれません。

これらは一例ですが、このような”幼少期の家族関係が、今の人間関係の問題につながっている”ケースはとてもよく見られます。

ただし、心の悩み・問題のすべてが、親子関係が原因とは限らない。

”幼少期の家族関係が、今の人間関係の問題につながっている”ケースはよく見られますが、

といっても、心の悩み・問題のすべてが、幼少期からの親子関係が原因とは限りません。

「幼少期の親子関係のことは関係ない」ケースもありますし、「幼少期の親子関係も原因の一部であっても、それだけではない」ケースもあります。

ただ、ここはクライアント様ご本人にはなかなか分からない（自覚がないとか認められない）こともあります。

専門家から見ると、やはり幼少期の家族関係が大きな要因になっていることも、クライアント様ご本人には記憶や自覚がない、または、認められない、受け入れらないということもあります。

クライアント様がその大切な部分に向き合うタイミングに来ているかどうか、というのも一つ重要なことです。

とても大切な部分に向き合うのには、やはりタイミングがあります。まだ、「ご本人さまの中で、機が熟していない」ということもあるのです。

ここは、クライアント様自身が無意識にもちゃんと知っています。クライアント様の中でそのタイミングが来たら、そのコアの大事な部分に取り組もうという体勢になられます。

幼少期からの親子関係が原因ではないケース

話を戻します。「心の悩み・問題のすべてが、幼少期からの親子関係が原因とは限らない」というお話でしたね。

幼少期の親子関係には特に何も大きな原因はなくて、学校の先生とか友達との出来事や、大人になってからの出来事が主な原因の場合もありますし、または、親や周りの人はあまり関係なく、自分が強く劣等感を感じていたり、自分が自分を認められず責めているというケースなどもあります。

といっても、これらもその大元には「幼少期の親子関係の中で作られた性格傾向」などのベースが関係していることも多いのですが、でも、それが問題の一番大きな原因ではない場合もあります。

すべての問題を過去の親子関係に結び付けるわけではありません。

すべての問題改善を「過去の親子関係を癒すこと」に結び付けるわけではありません。

この辺りについては考えても分かりにくい部分もあるかと思うので、やはり専門家にお任せいただいたらいいと思います。

今の問題・悩みが軽くなるために重要なポイントをしっかり抑えて、問題の改善に必要なことをご提供していきますので。