感情のコントロールができない時の感情の扱い方
感情のコントロールができない時の感情の扱い方
アダルトチルドレン・うつ・対人恐怖症・愛着障害~人間関係専門の心理カウンセリングルーム(神戸・京都・大阪・東京)の心理カウンセラー中田です。
今日の記事は、”感情のコントロールができない時の感情の扱い方”についてです。
感情とは
感情とは、”気持ち”のことですね。
嬉しい、楽しい、悲しい、怖い、腹が立つ、寂しいなど、ある出来事に対して、湧き上がってくる感覚(身体の感覚)です。
感情には、いくつもの種類があります。
嬉しい、楽しい、悲しい、寂しい、怖い、寂しい、以外にも、悔しい、恥ずかしい、うらやましい、妬ましい、切ない、不安、重苦しい、など、私たちは様々な感情を感じています。
どの感情にもそれぞれに大切な役割があって、どの感情もとても大切な感情です。悲しい、恐怖、不安、怒りなどのネガティブな感情も、どれも大切なものなのです。
嫌な感情をなかったことにしたり、抑えたり、排除しようとするのは、良くないのです。
感情と思考
”感情(気持ち、心で感じていること)”と ”思考(考え、頭で考えていること)”は、別のものです。
感情と思考は同じものだと思っている方も多いのですが、感情(気持ち)と思考(考え)は別物です。
この区別ができるようになると、とても楽になります。
感情に振り回されて苦しい、感情のコントロールができない、もやもやが続いて辛い、とか、同じことをぐるぐる繰り返し考えてしまう、考えすぎてしまう、考えすぎるのを止められない、などが少なくなるでしょう。
感情の扱い方
感情は大切に扱ってあげることが必要です。
感情は、”あなたの中に居る小さな子ども”というぐらいのイメージもいいかもしれません。
それぐらい、感情は大切に扱ってあげると良い、ということです。
感情は、私たちの意図で変えることはできません。
本当は悲しいのに、嬉しいと無理矢理感じることはできません。
本当は怒っているのに、怒っていないことにはできません。
つまり、湧き上がってきた感情は、そのまま認めてあげることが大切です。
自然に湧き上がってくる感情を止めたり、抑えたり、変えようとすると、とても苦しいのです。
このように、感情を否定したり、抑えたり、別のものに変えようとしたりしないで、そのままの感情を大切に扱ってあげると、感情は暴れなくなります。
感情に振り回されて苦しい、感情のコントロールができない、イライラが止まらない、もやもやが続いて辛い、などが少なくなるでしょう。
感情と行動は別です。
上の章で、感情をそのままに認めてあげることが大切、と書きました。ただし、ここで注意が必要です。
「感情をそのままに認めてあげることが大切」といっても、これは、「感情のままに”行動”したらいい」ということではありません。
感情と行動は別物です。
赤ちゃんや小さな子どもは、感情のままに行動しています。これはこれでOKです。ただ、子どもも少し大きくなったら、社会(自分が生きている世界、人間関係)で生きていくためには、次は社会性が必要になってきます。自分が生きている世界(社会、人間関係)の中でのルールを知り守るという、つまり、”しつけ”の部分が必要になりますよね。
もちろん、この”しつけ”が過剰すぎたり、愛からでなく親の感情をぶつけるだけのものになってしまうと、それは良くありません。
ただ、”行動をしつける”ことは必要です。その時気をつけたいのが、”感情”は大切に扱っていくということです。”感情はそのまま認めてあげる”のです。
これは、子育てに限らず、大人になってからの人間関係でも同様です。
考えすぎて、感情を抑えてしまう。
カウンセリングをしていて思うことは、
悩んでいる人とは、つまり、”考えすぎている人” とも言える ということです。
私たちは悩んでいる時、思考(考え)と感情(気持ち)が葛藤しているのです。感情のままではダメだと、思考(考え)が優位になっているのです。
感情のまま好き勝手できるのなら、特に悩みませんよね。ただ、人として社会で生きていくうえでは、そういうわけにもいきません。
そこで、感情と思考・行動のギャップ(葛藤)が生まれます。
「~~したいけど、できない」というものです。
これが悩みです。この葛藤が大きい人ほど、苦しいのです。
そして、この葛藤が大きくなる原因は、「~しなければならない」「~してはいけない」という信念(禁止令、思い込み)の強さが影響します。
感情を抑えてしまう思い込み・禁止令
感情を抑えてしまう思い込み・禁止令には、代表的なものには以下のようなものがあります。
・感情をありのままに感じてはいけない
・感情を表現してはいけない
・怒ってはいけない、悲しんではいけない、怖がってはいけない、
・強くあらねばならない、素晴らしくあらねばならない
・子どもであってはいけない
・ありのままではいけない
・自由に行動してはいけない
など
感情がコントロールできなくて苦しい時は・・
感情がコントロールできなくて苦しい時、それはとても辛いことですね。
怒りたくないのに、イライラが止まらなかったり・・
泣こうと思ってないのに、涙が止まらなかったり・・
何かよく分からないモヤモヤが続いたり・・
何とも言えない苦しい、重たい状態が繰り返されたり・・
そんな時、どうしたらいいのでしょうか。
ここで文章でお伝えするのには限界がありますが、できる範囲で書いてみようと思います。
感情がコントロールできなくて苦しい時どうしたらいいのかというと、ひと言で言うと、”感情をコントロールしようとしないこと”です。矛盾しているようですが、そういうことなのです。
”感情をコントロールしようとしないこと”とは、”ありのままの感情(あなたの本当の気持ち)を認めてあげる” ということです。
ただ、この”本当の気持ち、ありのままの気持ち”というのが、分からないという方は多いです。
なんかモヤモヤする、なぜかイライラする、わけもなく涙が出る・・など。
そんな時は、まずはあなたの心の奥に隠れている、本当の気持ちに気づいてあげることが必要です。
ここは、慣れてない方は、自分では難しい部分かもしれません。また、本当の感情だと思っていても、実はニセモノの感情であることも、とても多いです。
ですので、感情の扱い方に慣れていない方は、最初は、専門家(カウンセラー)の手を借りることがおすすめです。慣れれば、自分で自分の本当の気持ちが分かるようになっていきます。
カウンセリングでも、あなたの感情を大切にします
こちらのカウンセリングでは、あなたの感情を大切に扱っていきます。私のカウンセリングは、感情の扱いを得意としています。
本当の気持ち(感情)に気づいていただいて、自分で自分のありのままの感情を認めていくという過程を大切にしています。
これまでのカウンセリング経験から、感情を扱うことが、とても効果的だと実感しているので、感情の部分を重視しています。
(*もちろん、大切なのは感情だけではありませんので、他のこともやります。)
一般的な傾聴カウンセリングなどの対話(会話、話すこと)中心のカウンセリングは、”思考”中心のカウンセリングになることが多いです。”考えること”を主に使って進めるカウンセリングです。
このような”思考”を使ったカウンセリングも、状況によってはとても良いのですが、一方で、思考中心のカウンセリングでは、なかなか改善に時間がかかったり、変化が少ない場合もよくあります。
いくらアドバイスを聞いても、方法・ノウハウを知っても、なかなか変われないという経験は、皆さんもおありなのではないでしょうか。それは、アドバイスやノウハウを知るというのは、思考中心のものだからです。ただ、”知る、分かる”だけでは、変われない人はとても多いのです。
ですので、私のカウンセリングは、思考中心ではなく、感情中心で進めていく場合が多いです。(クライアントさんの状態にもよります。)
感情中心ですので、一緒の場に居て、私の進行・誘導によって、クライアントさんが実践・体験(心理ワーク)をする中で、気づいたり、体感したり、感じたりする、といったことを中心に行っていきます。
(*もちろん、大切なのはこれだけではありませんので、他のこともやります。)
といっても、無理強いや強制的な誘導はしないですし、厳しいことを言ったり、怒ったりもしないですし、クライアントさんの意思を大切にしています。分からない、それはやりたくない、「なんとなく嫌だ」とか、そのようなどんな気持ちでもそのまま言っていただいたら大丈夫です。それに合わせて、別のプランをご提案します。
時には、進め方などについて一緒に話合いながら進めます。やり方が合わない場合は別のアプローチで進めていきますので、ご安心ください。
営業時間:10:00~22:00
休日:日曜(不定期)
場所:拠点は大阪市内(カウンセリングは、通常、大阪市内の個室レンタルルームで行っています。新大阪、なんば、大阪駅周辺など何か所かあります。いずれも大阪駅から電車で20分圏内です)
・大阪/京都/神戸/兵庫/奈良/和歌山/滋賀など関西周辺はじめ、岡山/広島/愛媛/香川/名古屋などからもお越しいただいています。
・定期的に東京出張(心理カウンセリング&心理学講座ほか)をしています。
・全国各地へ出張カウンセリングも可能です。
・電話・スカイプカウンセリングメニューもあります。
メール:nakaaki222@gmail.com