疲れやすい、原因不明の疲れやすさでお悩みの方へ|心理面・身体面からのアプローチ

疲れやすい、原因不明の疲れやすさでお悩みの方へ|心理面・身体面からのアプローチ

アダルトチルドレン・うつ・対人恐怖症・愛着障害~人間関係専門の心理カウンセリングルーム(神戸・京都・大阪・東京)の心理カウンセラー中田です。

今回のコラムは、”疲れやすい、原因不明の疲れやすさでお悩みの方へ|心理面・身体面からのアプローチ” です。

 

原因不明の”疲れやすい”

”疲れやすい”ことで悩まれている方、

原因不明の”疲れやすさ” にお困りの方、いらっしゃいませんか?

 

病院などに行ってみても特に原因が見当たらない。

でも、毎日、朝起きて、電車に乗って、仕事に行って、一日仕事をして、帰宅して、という、ごく当たり前のことだけで、とても疲れてしまう。例えば、

朝起きるのが辛すぎる。

通勤電車は朝から疲れていて、立っていられない。

職場では身体がだるくてデスクから立ち上がれないような気分。

疲れて疲れて、気力もなく、仕事もやる気が出ない。

帰りの電車では座らずにはいられない。しんどくて、立っていられない。

電車で座れたら、疲れのためにすぐに眠ってしまう。

帰り道も途中、どこかのベンチで一回休まないと家までたどり着けない。

帰宅途中に買い物とか寄り道なんて、疲れていて、できない。

帰宅後、夕食を作る気力もない。台所に座り込む。

帰宅後、疲れがひどくて、すぐに寝てしまう。なにもできないまま一日が終わってしまう。

 

↑実は、これは以前の私です。(今は全然こんなことはありませんが。)

20代~30代前半で会社員をしていた時、とても疲れやすくて、このような状態だった頃が何度かありました。

あまりに疲れやすかったので、おかしいと思い、なにか病気なのではないかと、病院で検査を受けたりもしたのですが、病院の検査では大きな異常は見つかりませんでした。

 

私は当時、こんなふうに思っていました。

「私は身体が弱すぎるんだろうか・・? 病院では異常が発見できなかったけど、やっぱり何かの病気なのでは・・?」

そして、毎日こんなふうに思って、一人で途方にくれていました。

どんなに疲れていてしんどくても、「疲れ具合(疲労度)」なんて、他人には伝わらない。。数字で簡単に表明できるわけでもない。周りの人と比較できるような基準もない。証拠もない。

私のこのしんどさは、きっと誰にも分かってもらえないだろうな。。うまく伝えられない、表現しようがないし・・。

そして、こんなふうにも思っていました。

そもそも、私は、本当に疲れているんだろうか? これぐらいの疲れは、もしかして誰もが経験している、当たり前なレベルなんじゃないだろうか? 私の我慢が足りないだけなのかな? 私が心が弱いだけなのではないか?

この頃、心身共にとても辛い毎日でした。

疲れやすくて、何もできなくて、人生を無駄に過ごしている気がして、悔しくて、でも、とにかくしんどくて・・という状態でした。

 

これが、メンタルの問題(心身含む)からくる”疲れやすさ”だと分かるまでは、このようなとてもしんどい、先が見えない日々を過ごしていました。

 

メンタル(心の問題)から来る”疲れやすい”

やがて、上記の”疲れやすさ”が、メンタル(心の問題)から来るものだということが分かり、私は、カウンセリングを受けることで、この問題から解放されていきました。

そして、その後、心理カウンセラーになり日々カウンセリングをしていく中で、同じような訴えをされる方に何人も出会いました。

毎日疲れている。やる気が出ない。

職場では気を張っているので、気力だけが私を支えている。でも本当はもう疲れた。

一人が楽。人と居ると疲れる。

家族と居ても疲れる。

休みの日でも休まらない。一人で居ても何かに見張られている気がする。

など。

これらは、メンタル(心の問題)から来ている”疲れやすさ”である場合が多く、その場合は、原因となるメンタル(心の問題)の部分へのアプローチを行うことで、心身の疲れが信じられないぐらい軽く楽になっていくのです。

 

緊張による”疲れやすさ”

疲れやすい原因の一つに、”緊張”があります。

”緊張”とは、「~となってしまうかもしれない」「~なってしまわないようにしたい」というような、大げさに言えば ”ぎりぎりな崖っぷち”の状態から生まれる心境です。

例えば、こんな時。

失敗するかしないか分からない、気を抜いたら失敗するかもしれない(安心感がない)、下手したら嫌われるかもしれない、ミスしたら怒られるかもしれない、遅れたら大きな損失を出してしまうかもしれない など。

「~なってしまうかもしれない」というのは、追われている状況、後がない状況、切羽詰まった状況ですね。

このような状況の時、普通の人でも、肩に力が入ったり、息を飲んで呼吸が浅くなったりしますよね。

 

緊張症の人、対人恐怖症の人は、この切羽詰まった状態が、頻繁に、常時、起こっているケースがあります。

日常的な人間関係の中でも、ささいなことに敏感に反応して、このような緊張状態になり、それがおさまる間もなく緊張状態が続くとしたら、それは、とても疲れることです。身体的にも相当なダメージです。それは体力も相当消耗するでしょう。

 

緊張による”疲れやすい”を改善するカウンセリング

緊張による疲れやすさを改善するには、”なぜ、緊張するのか” が一つのポイントになってきます。

あなたは、どうなってしまうことが怖いのでしょうか?

あなたは、どうなってしまうことを避けたいのでしょうか?

 

カウンセリングでは、この辺りのことについて、まずは掘り下げて見ていきます。

そして、あなたが予測・想像して、怖がっていること、恐れていることへの不安・恐怖をやわらげていきます。

 

責任の重圧による”疲れやすさ”

責任の重圧による疲れやすさと抱えている場合もあります。

その責任とは、実際の責任の分量・重さではなく、”自分の心がどう感じているか”ということが大切です。

例えば、大企業の社長というすごく責任重大なポジションにいたとしても、そのプレッシャーをものともせず、むしろ責任やプレッシャーを楽しめる人だっているのですから。つまり、その責任を本人の心が、どうとらえているかが大切なのです。

 

そこまで責任を感じる必要のないことに、ものすごく責任を感じてしまう人がいます。

だから、怖くて背負えない。重量なポジションを引き受けることが怖い。避ける。または、無理して頑張っていったんは引き受けたとしても、途中でそのプレッシャーにメンタルが耐え切れなくなってしまう、などが起こります。

 

何が起こっているのかというと、責任の重圧に関することで言うと、

・自分の能力を正当に評価できていない(自己評価が低い)

・自分で自分に求めるレベルが高すぎる(ありのままの自分を受け入れられていない)

・周囲の評価を気にしすぎる。周囲の声に左右されすぎる。

・他人のことを考えすぎる。他人の責任を背負いすぎる。

などが考えられます。

自分の力に見合ったもの以上のものを背負っているとなると、それは疲れますよね。

それが自分の領域(自分の責任)のものならば、まだ良いかもしれませんが、

特に、他人の責任を背負いすぎている時、

例えば、他人の苦しみを取り除いてあげなくては、他人を助けなければ、他人の願いを叶えてあげなくては、他人を幸せにしなくては、他人の希望に合わせなくては、などは、

心理学的には、それは本来の自然なエネルギーの流れではない、という見方もします。

 

”他人のために”が大きな原動力になる場合もありますが、実はその原動力は本来の正当なパワー(エネルギー)かというと、心理学的には少し違うという考え方をします。他人のために過剰に頑張るというのは、何か別の動機に突き動かされている場合もあるのです。

本来、他人のものを背負う時は、とても重圧となり、疲れるのです。

責任の重圧による”疲れやすい”を改善するカウンセリング

上記のような責任の重圧による”疲れやすい”を改善するカウンセリングでは、

・自己評価を正当なものにする。(自己肯定感を上げる、自信を取り戻す)

・ありのままの自分を認める、受け入れる(他人が求めるものを目指していないか?本当の自分の望みではないことをやろうとしていないか、なども)

・他人軸、他者優先を辞める、他人のものを背負いすぎない、他人の意見に振り回されない自分になる

といったような、ご本人様の状態によって、いくつかの抑えるべきポイントがありますので、そこを見極め、カウンセリングを進めていきます。

 

 

もともとの敏感で繊細な性質による”疲れやすさ”

生まれつき、ときに後天的に(特に幼少期の体験などから)、とても”敏感で繊細な性質”を持つ人がいらっしゃいます。感受性が強いとも言えます。

欧米人に比べて、民族的にももともと繊細な傾向のある日本人は、全体の20%程度が、この敏感で繊細な傾向のある人とも言われています。

対人関係の中で出てくる症状としては、五感などの感覚が敏感であるため、少し見ただけで沢山のことを感じ取る、とか、空気にも敏感で多くのことに気づきやすいとか、他人の気持ちが伝わってきやすかったり、他人の気持ちが自分の中に入ってきやすいため、影響を受けやすかったりします。

また、このように、感覚が敏感なため、沢山のことに一度に気づいたり、沢山の感覚情報が外から入ってくるために、周囲に対して恐怖(警戒・緊張)を感じやすいのです。これは、生物が自分の身を守るために正常な反応です。

このように、周囲に対して常に警戒している状態は、緊張状態で、神経を張り巡らしているということでもあり、”疲れやすい”につながるのです。

 

この感覚過敏な状態で、神経を張り巡らせているために疲れやすい状態は、とても身体も心も辛いものですね。

そのような場合は、心のみならず身体からのアプローチを組み合わせて、ゆるめていくアプローチを行っていきます。

敏感さ繊細さによる”疲れやすい”を改善するカウンセリング

敏感で繊細な性質とは、良い面も持ち合わせています。沢山のことに気づけて、沢山のことを感じ取ることができるというのは、この人生の中で起こる微妙な繊細なことに気づけてそれらを味わい深く感動できるということでもあります。味わい深い人生なのかもしれません。

一方で、敏感で繊細なその性質のために、苦しいことも沢山あります。”疲れやすい”もそうですね。

人間関係でも、とても生きづらいと感じる方もいらっしゃることでしょう。

 

ですので、過剰な敏感さへの対処法を手に入れ、自分でコントロールできるようになり、このようなちょうどいいバランスのとれた位置に居られるように、自分で調節できるようになると、とても生きやすくなることと思います。

心からのアプローチのみならず、身体からのアプローチが有効な場合もあります。心から身体からの両方のアプローチの併用が効果的な場合も多いです。

 

また、敏感で繊細な性質があるために、そこから生じたメンタル面の悩み・問題がある場合も見られます。敏感で繊細な性質の方が一般的に、抱えやすいメンタル面の問題の傾向もあります。敏感・繊細だからこその悩みが生じてきたりするのですね。

そういったメンタル面へのアプローチをして、メンタル面を強化していくことで、敏感で繊細な性質があっても、それが関係なくなるぐらい、または、むしろ逆に活かせるぐらいの状態を目指していきましょう。

 

 

 

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