心理学講座|女性が苦手。女性性を否定している~のメカニズム

心理学講座|女性が苦手。女性性を否定している~のメカニズム

【アダルトチルドレン・うつ・対人恐怖症・愛着障害~人間関係専門の心理カウンセリングルーム(神戸・京都・大阪・東京)】の心理カウンセラー中田です。

今回のテーマは、” 心理学講座|女性が苦手。女性性を否定している~のメカニズム”です。

 

女性が苦手。女の集団が苦手。

こちらのカウンセリング・ルームには「女性が苦手」「女の集団が苦手」といわれる方も多いのです。

(私自身も昔は「女性が苦手」「女性の集団が苦手」な所がありました。)

 

ひと言で「女性が苦手」と言っても詳しく聴いていくと、やはりその状況は人それぞれで様々です。

例えば、

・女性は自分のことばかり。わがまま。自己チュー。マウンティングが激しくて攻撃的。だから苦手

・女性は頭の回転が速い、言葉巧み。ズルい。計算高くて意地悪。

・女性は論理的に考えられないから話が通じない。感情的になるから嫌

・女性は集団になって悪口・陰口を言うから嫌

・女性は表裏がある。腹黒い。心の中で思っていることと言ってることが違いすぎて怖い。

・甘え上手な女性が腹が立つ、何もしないでもらってばかりの後輩に腹が立つ。ちょっと可愛いからって。若いからって。

・生物としての性別に違和感を感じている。

など訴えは様々です。

女性が苦手。女の集団が苦手。になるメカニズム

過去に女性から上記のような嫌な思いをさせられたことがトラウマになっている場合や、

”女性の代表的存在”ともいえる母親との関係でのトラウマなども場合もありますが、それだけとは限りません。

幼少期に自分の親が、親の女きょうだい(叔母さん)から嫌な思いをさせられていたのを見ていて、「女の人って意地悪だ」という強い思いが刻み込まれたかもしれません。

または、自分自身の中の「強く生きないといけない」とか「甘えてはいけない」という部分が実は根本原因で、それが「女性が苦手」に結び付いている場合などもあります。

人によって状況は様々です。

カウンセリング/セラピーでは、これらの状況を的確につかんで、必要なアプローチを施していきます。

ひと言で「女性が苦手」といっても状況は様々なので、どこがブロックになっているのかをよく見て、アプローチして変化を起こしていきます。

 

「男性性・女性性」という言葉

最近はよく「女性性を否定している」「女性であることを楽しめていない」などの表現したりして、

例えば「女性らしい服装、ネイルやアクセサリーなどおしゃれをしましょう」「女性らしく甘えて愛されましょう」という表面的な行動変化を促される場合もあるでしょうが、もちろんそれも大事な場合もありますが、そういう表面的なことだけではない場合もあります。

上手におしゃれをしているけれども心理的には男性的な部分が強い人とか、表面上には上手に甘えているけれど、本心では甘えていない人っています。

 

「男性・女性」という分け方をして、「女性性」という言葉で一まとめに表現してしまうことで少し分かりにくくなってしまう部分もあるのかもしれません。。

なので、まずは私たちが使っている「男性性・女性性」という言葉の定義をもう一度確認してみましょう。

私たちが使っている「男性性・女性性」という言葉に含まれている意味は以下のようなものでしょう。

男性性・・強い、厳しい、論理的、思考、意志力、計画性、リーダーシップ、与えたい、役に立ちたい、

女性性・・あたたかさ、やわらかさ、今を味わう楽しむ、感情、共感、分かち合う、つながり、受け取る、サポート・支える、

 

「人の中にある性質・特徴」の二面性を、このように「男性性・女性性」で分けると分かりやすいため、仮にこのような区分で表現している、と捉えられるといいのかなと思います。

 

男性性・女性性のバランス

一人の人の中にこの男性性・女性性の両方が存在しています。男性の中にも女性性はあり、逆に女性の中にも男性性はあります。それがないとバランスが大きくかたよってしまいます。

ただ、一人の人の中の男性性・女性性の比率(バランス)のようなものは個人個人で異なります。

女性の中でも、男性性の部分が多めの女性もいるし、女性性の部分が多めの女性もいますね。

 

また、相手や場所によって、男性性多めに使っている時もあれば、女性性多めに使っている時もあります。

例えば一人の女性が、職場などでは男性性を多く使って論理的思考で仕事をして、家に帰って子どもに接する時は母親としての受け止める部分・女性性を多めに使うなどです。

バランスがかたより過ぎているなら問題が生じてくるでしょうが、状況によって自然に切り替えられて、それで心地良く居られるならそれでいいのです。

 

また、一人の女性の人生の中で「女性性がどれぐらい強く出る時期なのか」というのは年齢などとともにも変化していくと言われます。

年齢が上がれば、女性の中の男性性が多く表れるようになっていき、例えば、”与える”という面が多くなっていき、

また、男性も年齢が上がれば、例えば、これまで抑えてきた女性性の部分が少しゆるんで出てくる、

そして両者ともにバランスのとれた中世的な感じに近づいていくなどとも言われます。

 

*男性性・女性性のバランスがご本人様にとって辛かったり、何か不都合な面が出てきているのなら、そこは心理セラピーなどで変えていったらいいんです。

 

男性性が強めで生じてくる不都合な面とは、冒頭の「女性が苦手」に関連すること以外にも以下のようなものも考えられます。

・一人でなんでも頑張る、他人に頼れない、受け取り下手、弱さを見せられない、感情表現が苦手、感情を抑えて我慢しがち、お願いできない、甘えられない、しっかりしていなくては・・と思う、責任感が強すぎる、自分に厳しい、など

 

 

女性が苦手。女性性が気になるなら・・

やはり「女性が苦手。女性が怖い。」という悩みを抱えていると、日常生活で困ることも多いかと思います。

女性なら、やはり女性同士で関わりを持つ必要があることは多いですし、女性の多い職場やママ友関係などでも、”女性”に苦手意識を持っていると、やりづらいですよね。

 

「女性が苦手。女性が怖い。」という時、あなたの中にこのような思いがあるかもしれません。

「女性とは〇〇だ」

〇〇に入る言葉は、例えば

意地悪だ、攻撃的だ、性格悪い、ズルい、面倒臭い、気持ち悪い、すぐ泣く、ヒステリックだ・・など人によって様々です。

 

この「女性とは〇〇だ」の部分を見ていくことも、問題解決のヒントにつながっていきます。

この「女性とは〇〇だ」は、”あなたにとっての”女性像であり、実は一般的事実ではないのかもしれません。

といっても、その”あなたにとっての”女性像は、実は過去のトラウマとか傷つき体験などから生まれた、考え方の癖・かたより・思い込みなどから来ている場合もあるのです。つまり、あなたが悪いわけではありません。

 

まずは、この「女性とは〇〇だ」に気づくことが最初の第一歩とも言えます。

ここに気づくだけで変化が起こる場合もあります。

気づくだけでは変化が起こらない場合は、例えば、「そんなの頭では分かってるけど・・でも嫌い、怖い」などとなるのなら、そこは心理セラピーでもう少し深い部分を癒していったらいいのです。

 

 

●カウンセリングルームの営業時間・場所・連絡先

 

営業時間:10:00~22:00
休日:日曜(不定期)
場所:拠点は大阪市内(カウンセリングは、通常、大阪市内の個室レンタルルームで行っています。新大阪、なんば、大阪駅周辺など何か所かあります。いずれも大阪駅から電車で20分圏内です)
・大阪/京都/神戸/兵庫/奈良/和歌山/滋賀など関西周辺はじめ、岡山/広島/愛媛/香川/名古屋などからもカウンセリングにお越しいただいています。
・定期的に東京出張(心理カウンセリング&心理学講座ほか)をしています。
・全国各地へ出張カウンセリングも可能です。

・電話・スカイプカウンセリングメニューもあります。

メール:nakaaki222@gmail.com

 

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