アダルトチルドレン|境界線~自分と他人の間にある心理的な境界線

境界線1 アダルトチルドレン・カウンセリング(大阪 神戸 京都)

 

アダルトチルドレン|境界線~自分と他人の間にある心理的な境界線

【アダルトチルドレン・うつ・対人恐怖症・愛着障害~人間関係専門の心理カウンセリングルーム(神戸・京都・大阪・東京)】の心理カウンセラー中田です。

今回のテーマは、”境界線~自分と他人の間にある心理的な境界線について”です。

 

心理的な境界線とは

心理学で使う”境界線”は、「自分と他人をしっかり区別するための線引きをする」というような時に使います。

境界線をしっかり作るのは、とても大切なことです。

 

自分と他人の間に、しっかり境界線がないと、こんなことが起きやすくなります。

・相手の気持ちを気にしすぎる。相手の気持ちが分かり過ぎる、想像しすぎる。

・他人のことばかりやってしまう。相手の気持ちを優先しすぎる。

・相手のものは自分のもの。自分のものは相手のもの。(特に親子、夫婦など近い関係で特に)

・相手と時分は同じはずだ。同じように思うはずだという思い込み

・困った人を助けてあげようとしすぎる。

・他人のことを先回りしてやってあげ過ぎてしまう。

・相手の期待に応えようとしすぎてしまう。

・相手に期待しすぎてしまう。

・期待に応えてくれない、分かってくれないと言って、悲しむまたは腹を立てる。

など・・

 

これらは、いずれも相手と自分の境界線がしっかりできていないために、

相手に期待しすぎて、または、相手の期待に応えようとし過ぎて、

起きている現象とも言えます。

 

大切なのは、”心理的な”というところです。

いくら物理的・表面的には、離れて暮らしていたり、連絡を取っていなかったり、結婚して自立した形になっていたとしても、

心理的には、親との間に境界線がない、という人もよく見られます。

 

子どもの頃は境界線がうすい

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産まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんとの境界線がうすいです。ずっとお母さんのお腹の中にいたのですから、物理的にもそうですよね。

やがて、子どもが成長するにしたがって、自分の意思や気持ちを持つようになって、そうなると境界線ができてきます。

お母さんとは違う、自分の気持ち・考えが出てくるのは、当たり前ですから。

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ただ、その時に、何らかの理由で、自分の気持ちや考えを大事にしにくい状況があった場合、その子は自分の気持ちや考えを大切にできなくなってしまうかもしれません。

お母さんやお父さんの気持ちや言っていることの方に、もっていかれてしまうような状況の時です。

 

例えば、

お母さんの言うとおりにしないと怒られる

〇〇しないとお母さんが悲しむ

お父さんとお母さんがいつもケンカする

お母さんが忙しそうで、大変そう。

お父さんは私に○○を期待している。そうしないとがっかりされる。

など

ここに上げたのは一例ですが、このような様々な状況によって

子どもは自分の気持ちよりも、相手の気持ちを優先するようになっていきます。

 

そうすると、大人になってからも、無意識に、

自分の気持ちより、相手の気持ちに意識が向き、相手のことを優先して考えるようになってしまうのです。

自分の気持ちが分からない という状態にまで、なってしまうかもしれません。

これは、自分と相手の間に境界線がしっかり引けていないという状態です。

 

また、境界線がしっかり引けてない時、人は自分の領域を守れません。

そうすると、他人が自分の領域に侵入してくることを許してしまうという現象が起こります。

・他人からの余計な心配・過干渉を断れない

・他人の不機嫌を受け取ってしまう、他人が理不尽に怒りをぶつけてくるのを防ぎきれない

などが生じてしまうのです。

 

 

境界線をしっかり作りましょう

自分と相手の間に境界線をしっかり作っていきましょう。

 

自分は自分、あなたはあなた。

例え親子でも夫婦でも、別々の人間。

一個人として、尊重される存在。

 

相手の期待に応えるために、生きているわけではない。

相手も私の期待に応えるために生きているのではない。

自分は自分、相手は相手。

自分は自分の人生を生きる。相手は相手の人生を生きる。

このような感覚がしっかり腑に落ちて、

境界線がしっかりひけると、人間関係はとても楽になります。

 

自分も相手も尊重できます。

相手に期待しすぎたり、

こうしてほしい、こうなってほしいとか、相手を変えようなんて、できなくなりますね。

 

また、自分自身も

相手のことを優先しすぎたり、相手の気持ちばかり考えようとしたりしなくなります。

自分を大事にできるようになります。

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