他人を(自分の思い通りに)変えることはできない。
他人を(自分の思い通りに)変えることはできない
自分に自信がない・人間関係が苦手・トラウマ・アダルトチルドレンからの克服~心理カウンセリングルーム(オンライン/大阪)の心理カウンセラー中田です。
今日の記事は ”他人を(自分の思い通りに)変えることはできない” です。
他人を(自分の思い通りに)変えることはできない
「他人を(自分の思い通りに)変えることはできない」ということを、あなたはどれぐらい理解されていますか?
この言葉を聞いて「それはそうだ」と思う人も居るでしょうし、「え?そうなの?」と思う人もいるのかもしれません。
たまたまここ最近、数名の方のお話を聴いてる中で、上記のことを、何かの間違った情報によるものなのか、、
勘違いして捉えてる人が結構いるようだなと思うことがあったので、もう一回あらためて説明したいと思います。
今回は、「他人を(自分の思い通りに)変えることはできない」についてしっかり書いてみますね。
他人の感情を変えること
「他人を自分の思い通りに変えることはできない。」ということを、あなたも現実世界でも経験したことってあるのではないでしょうか?
例えば、「ピーマンが嫌い」と言ってる人に、
「あなたにピーマン好きになってほしい。」「私のために、ピーマン好きになって」と言っても、それは無難しいことですよね。できないことですよね。。
この「私のためを思って、ピーマン好きになって」と言うのは、相手を変えようとしてることですね。
相手が「嫌だ」と言ってるのに、「それじゃだめ」「嫌じゃないと思ってよ」と言ってるわけですから。
相手の感情を、自分の思い通りに、変えようとしている ってことですね。
逆の立場になってみるときっと分かると思いますが、、人の感情をむりやり変えることはできません。よね。
自分の感情さえも、無理矢理変えることなんててきないのに、他人の感情なら、なおさらでしょう。
相手の感情を変えようとすることは、つまり、相手の領域に侵入して、侵害していることとも言えます。
なので、ピーマン嫌いな人を、あなたの都合で、ピーマン好きになってもらうことは、できないことなんです。。どうしても。。
逆の立場に立って考えてみるときっとよく分かります。
あなたがどうしても嫌いなものを好きになれと言われても、なれないですよね。
相手を大切に思ってはいて、相手のために頑張りたくても、それでもできないですよね。。
つまり、他人を、あなたの思い通りに、変えることはできないのです。
特に、大人対大人同士の関係なら。(たとえ親子でも。)
幼少期の親子関係は、別
ただ、これが幼少期の親と子の関係なら、別です。
幼少期の親子関係ならば、親が子どもの求めるものにある程度合うように接してあげられることがやはり理想的ではあります。
小さい子どもですから。
といっても、それを100%できるわけではもちろんありませんので、”できるだけ”ということになります。
そしてもちろん、”行動面の”しつけというのは必要なことですね。
幼少期に、理想的な接し方をしてもらえたなら、それはある意味とてもラッキーで、恵まれた環境で育つことができたということになるでしょう。
でも、いろんな事情があって皆が皆そんなわけにはいかないので、皆それぞれに、何かしらの思い込み(メンタルブロック)、何かしらのテーマを持って人生を進んで行くのです。
で、それらの課題は、大人になって気づいた時に越えていくのです。
幼少期に理不尽や苦労が沢山あった人は、それはとてもしんどいことだったと思うし、不運だったな…と思うこともあるかもしれません。本当によく頑張ってきましたよね。
けど、その人が乗り越えられない苦労は、やって来ないとも言われます。あなたは乗り越えて輝いていける人なんだということです。しんどいこともあると思うけど、めげずに粘りましょう。今は魂をピカピカに磨いてる時。花開くときはきっと来る♡
自分の内側を変える
話を戻します。大人になって気づいた時に越えていくというお話の続きです。
その乗り越え方は自分の内側を変えることです。
自分の内側、つまり、過去の脳内イメージ(思い込み)を変えるということです。
注意して欲しいのは、
幼少期の親にして欲しかったこと、を大人になった今の親に無理にしてもらおうとする必要はありません。
今の親に、現実に、何かを直接言うことも、ほとんどの場合は、必要ありません。
そこは、そんなに重要じゃないです。そこを無理してトライする必要はありません。
それをやると、むしろ害になることさえあります。
なのに、そこを頑張ろうとしてる人が、かなり居ることに、私は違和感を感じることがよくあります。
そういう情報が沢山流行ってしまってるのかな?と思ったりしてます。。
親が分かってくれない
もし仮に、あなたが思ったことや望んでることを今現在の親に直接言ってみたりして、
もしも仮にその通りにしてもらえたら、それって、ある意味かなりとてもラッキーなこと。相当、理解のある親かも…ですね。
たいがいの場合は、今の親でも自分の理想通りの動きをしてくれることなんて、なかなかありません。。
*あなたがカウンセリングを受けたりすれば、親も自然に変化していく場合はあるけれど。
(カウンセリングを受けているご本人さんの心の内側が変わると、なぜか親の態度も自然に変わっていったりします。
深い部分の変化は共鳴しますから。いろんな意味で)
でも通常は、”自分の思い通りに相手を変えようとした”ものはたいがいは叶いません。
たとえ親が合わせてくれても
親が理解のある親で、大人になったあなたにも無理して合わせてくれたとしても、
親が無理して合わせてくれた言動はあなたにとっても「なんか本当じゃない」と感じたり、いつまでも満足できないと感じるかもしれませんね。
「親が本心じゃない。自分に合わせてる」ってことは、やはり分かるものですね。
大人になってる今、そんなことされると、やっぱり嫌でしょう。寂しい気持ちになるかもしれませんね。
もう大人である自分に、子ども扱いしたり、腫れ物をさわるような扱いしたり、弱い者扱いしたり、「本当のことを言ってくれない」となると、「信頼されてない、信じてくれてない、大人として扱ってくれてない」など思うかもしれませんね。
そして、求め続けても永遠に満足できない、終わりがないという状態に入っていってしまうかもしれません。。あなたが「相手を変えよう」とし続けているのなら。。
親を変えようとするのではなく
取り組むべきこと、つまり、あなたにできることは
今の親に何かしてもらうことではなく、今の親に変わってもらおうとすることでもなくて、
あなたの内側を変えること、つまり、過去の脳内イメージ(思い込み、ブロック)を変えることなんです。
あなたが悩まされている思い込みブロックは、過去からのものであり、あなたの心の中のものだから、
あなたの心の中(つまり過去の脳内イメージ)を扱って変容したらいいのです。
現実の、今の親を、変えようとすることよりはよっぽど簡単なことです。
親が変わってくれないなら
ちなみに、補足ですが、
今現在の親に何かを言ってもあなたが満足できないのなら
一線を引く、決別する、あきらめる、という選択肢が、もう大人になったあなたにはあるのです。
(注:”心の中で”、”その点においては”です。”すべてを”決別するわけではないですよ♡)
自分は違う選択をする、ということでもあります。
自立する、ということでもあるかもしれませんね。
あなたにはもう、その力があるのです。
子どもの頭では当然そんなことは理解できないことだけれど、大人である今となっては、「親とすべての考えが一致できることはない。」ということが理解できるでしょう。
”それなら、どうしたいか。じゃあ、どうするか。”を今はもう、自分で選べるのです。
子どもの頃のあなたとはもう違うのですから💖
でも、この過程で、”自分の中に”残ってる感情があるのなら、それは癒やしを行っていったらいいのです。
十分に、しっかりと✨これはとても大切で必要なことです。
あなたの心の中のことは、あなたが変えられることなのです。
ここは、もちろん一人で頑張らなくて大丈夫で、専門家の力を借りながら一緒に取り組むことができる部分です。