心理学講座|考えすぎて・迷いすぎて決められない時の心の仕組み

 

心理学講座|考えすぎて・迷いすぎて決められない時の心の仕組み

【アダルトチルドレン・うつ・対人恐怖症・愛着障害~人間関係専門の心理カウンセリングルーム(神戸・京都・大阪・東京)】の心理カウンセラー中田です。

今回のテーマは、” 心理学講座|考えすぎて・迷いすぎて決められない時の心の仕組み”です。

 

考えすぎ・迷いすぎで決められない

あなたには、「迷いすぎてなかなか決められない」「いつも考えすぎて、前に進めない」という所ありませんか?

そして、いつも「なんかすっきりしない」「なんか満たされない」「これでいいのかな・・と不安がつきまとう」という状態になっているかもしれません。

 

この状態は、想像以上に辛いものがありますね。
「漠然とした憂うつ感」が常にある状態かもしれません。

 

この「迷いすぎてなかなか決められない」「いつも考えすぎて、前に進めない」という時、心の中ではいったい何が起きているのでしょうか。。

 

迷いすぎて、なかなか決められない原因

「迷いすぎてなかなか決められない」「いつも考えすぎて、前に進めない」のには、いくつかの原因が考えられます。

 

この原因は人それぞれで異なります。各自の過去の体験やご本人の性格、これまでの成育歴などが関わってくるからです。
ですので、原因をつかんで対策を考えるには、個別のお話を聴いて見ていく必要があるのですが、よく見られる代表的なものを以下にあげます。

 

頭で考えすぎて、自分の本当の気持ち・感情が分からなくなっている

自分の本当の気持ちにつながることができない。自分の感情・欲求が分からない。という状態になってしまっている。

いつも頭で考えてしまっていたり、考えすぎていて、自分の気持ちにつながれない。自分の感情が分からない。

過去に辛い体験があって、その時に自分の感情を抑圧しすぎて(我慢したり、なかったことにしたり、認めないままでいたり)、自分の感情が分からなくなっていることもあります。

 

自分のことより他人を優先してしまう。他人軸。

自分のことよりも常に他人のことを考えてしまう。自分の気持ちよりも他人の気持ちが優先。
(無意識にそうなってしまっている場合も多いです)

周りの人が困っていないか、辛そうではないか、相手が悲しそうでないか、怒っていないかなどが気になる。自分のことよりも相手のことをまず見ている、相手の気持ちばかり考えている。

そして、自分と相手のバランスや、周りの人たち全員のバランスを取ろうとしすぎたて、考えすぎて迷いすぎる、混乱する。それで決められない。。
自分のこと以外を沢山やろうとするため、キャパオーバーになってしまう。。

 

「私は考えられない、決められない」という思い込み

「私は考えられない」「私は決断できない」という思い込み(強い信念)(メンタルブロック)を持ってしまっている。

過去の何かの経験から、「私は考えられない」「私は決断できない」という思い込みを持ってしまったために、

複雑なことを考える場面、決断する場面になると、自動反応的にすぐに「私には無理だ」「私にはできるはずがない」と、さっと心が閉じてしまう。最初から、考えようとしないという心の動きになってしまう。

これは、その思い込みができてしまった過去の体験を見て行って、「私は考えられない」「私は決断できない」という思い込みをはずしていけばよいのです。

 

「間違いたくない、失敗したくない、損をしたくない」

「迷いすぎてなかなか決められない」「いつも考えすぎて、前に進めない」原因の一つに、「間違いたくない、失敗したくない、損をしたくない」から・・というのがあります。

誰にでも多かれ少なかれ「間違いたくない、失敗したくない、損をしたくない」気持ちはあるでしょうが、この気持ちがとても強いと、なかなか前に進めません。

不安・心配、恐怖感、欠乏感などが強いということです。

例えば、

「間違ってはいけない」「失敗したら〇〇になってしまう」というような大きな不安、怖さ、恐怖、強迫観念などが、そこにある場合があります。

または、

「今まで損ばかりしてきた」「自分ばかり、理不尽な思いばかりしてきた」など、過去の辛い経験から

「私は常に満たされない」とか「損ばかりするのはもう嫌なんだ」という気持ちが強くなっているのかもしれません。。

ここは傷ついた気持ちを癒して満たして行ってあげる必要がありますね。。

 

自分の選択の責任を負えない。(悪い結果を受け止められない)

「自分の選択の責任を負えない。(悪い結果を受け止められない)」というのは、つまり、

選択(決断)した際に、もしも結果が良くなかった時、その結果を受け止められない心理状態ということです。

悪い結果になった時の、「自分の選択の責任を、自分が負えない」という状態とも言えるでしょう。

そうなると、他人のせいにしてしまったり、環境のせいにしてしまったり・・となってしまうかもしれません。そうなると、無限ループにおちいってしまう可能性があります。。

 

(*といっても、「迷いすぎてなかなか決められない」「いつも考えすぎて、前に進めない」方には、自分を責めすぎるタイプの方も多くいらっしゃるし、もっと他人や環境のせいにした方がいいぐらいの方もいらっしゃるので、ここは自己判断で「やっぱり自分が悪い」と自分を責めないでくださいね。)

 

話を元に戻しますが、、

冷静に考えれば当たり前のことかもしれませんが、”選択”には「100%正解、100%当たり」ということはありませんね。

選択したものが、自分にとって「一部、残念な部分もある」「ここの点はちょっと嫌」「〇%は不満足」となることは、もちろんあるでしょう。

そんな時、「自分の選択に責任を持つ(自分の選択の結果を受け止める、引き受ける)」というのは、こういうことです。↓

良くない結果の部分を受け止めて、

「あの時の自分にとって、最善の決断をしたんだ」と自分の選択を後悔することなく尊重できて、

その上で、ここから自分なりに良くなるように変えていくなどの「自分で引き受けて、自分で何かしらの対処をする」「自分が正解に近づける、持って行く」「自分にとって、良いものにしていく」ということです。

 

ここで大事なのは、「自分にはその力がある」という感覚があるかないかです。つまり、「選択が多少失敗しても、その後、自分の力でなんとかしていける」という感覚です。

つまり、自分への信頼(自信)、自己信頼感があるかどうか、というのも重要なポイントになるのです。

 

*「自分の選択の責任を自分で負えない」というと、「精神的に未熟で、成長ができていない」というような悪い印象に感じられるかもしれませんが、一概にそういうことではありません。

こういったケースには、逆に子どもの頃から大人の役割をして、周りの人たちの責任を背負っていたり・・など、子どもらしくいられなかったという方も多かったりしますので。

 

 

 

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