心理学講座|人の行動の動機は実は2つしかないのです。
心理学講座|人の行動の動機は実は2つしかないのです。
【アダルトチルドレン・うつ・対人恐怖症・愛着障害~人間関係専門の心理カウンセリングルーム(神戸・京都・大阪・東京)】の心理カウンセラー中田です。
今回のテーマは、” 心理学講座|人の行動の動機は実は2つしかないのです。”です。
人の行動の動機は2つだけ
人の行動の動機は、実はたった2つしかないのです。
・快を得る
・不快を避ける
この2つです。シンプルですね。
人間はじめ”生物の”行動の動機は・・ と考えていただくと、より分かりやすいかもしれません。
・「快を得る」方は、つまりポジティブな動機ともいえるでしょう。
○○したいから・・、○○が欲しいから・・ というような動機です。
・「不快を避ける」方は、つまりネガティブな動機ともいえるでしょう。
△△にはなりたくない、△△は嫌だ避けたい・・というような動機です。
具体例としては
・「快を得る」とは、ご飯食べたい、あたたかくしたい、気持ちよく眠りたい・・などなど
・「不快を避ける」とは、疲れることはしたくない、面白くない所には行きたくない、怖い人には会いたくない・・などなど
同じ行動でもその裏には2種類の動機がある
同じ行動だとしても、その動機は「快を得る」なのか「不快を避ける」なのか、一見分からないので要注意です。
例えば、「もっと自分に向いている仕事をしたい」と言っている人の動機も、2つあり得るのです。
・快を得る(ポジティブな動機)の場合
自分に向いた仕事をして楽しみたい。
自分に向いた仕事をして人の役に立ちたい。など
・不快を避ける(ネガティブな動機)の場合
今の仕事が嫌だから。
今の仕事がなんか面白くないから。など
もう一つの例としては、
「親のお手伝いをしてくれる子ども」にも、2種類あるのです。
・快を得る(ポジティブな動機)の場合
お手伝いして、お母さんを喜ばせたい。
お手伝いして、お母さんを笑顔にしたい。など
・不快を避ける(ネガティブな動機)の場合
お母さんに怒られないように、お手伝いする。
お母さんを悲しませないように、お手伝いする。など
このように、同じ行動でも、その動機は2つに分かれているのです。
自分自身の本当の動機は、どちらなのか振り返ってみましょう。大切なことに気づかれるかもしれません。
または、あなたに嫌なことをしてくる人の本当の動機はどっちなのかに気づけると、辛い人間関係が少し軽くなるかもしれません。
どちらの動機がより良いのか
どちらの動機がいいのかというと、、多くの場合は「快を得る」の方です。
(*すべての場合ではありません)
不快を避ける(ネガティブな動機)が動機な場合は、、最初はそれでなんとか動けても、やがて行き詰まる可能性もあります。無理して頑張らないとできないことをやっていることになるからです。
生物の脳の働きとしては、「快を得る」が動機の方が、断然自然にパワーが沸いて簡単に動けるのです。
もちろん、社会生活を営む人間としては、自分にとって「不快なこと」をやらなければいけない場合ももちろんあります。
そんな中でも、「快を得る」という動機を見つけようとしてみたり、できる範囲で「快を得る」に近づけることができたなら、不快すぎることや嫌すぎることの状況が少し変わっていきます。
この「少しだけの変化」を作り出すことって、とても意味のあることです。
小さな変化こそが、やがて雪だるま式の大きな変化につながっていくのです。
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