安心できる人間関係が築けないのはなぜ?|心の奥の“ブレーキ”に気づく
安心できる人間関係が築けないのはなぜ?|心の奥の“ブレーキ”に気づく
人と仲良くしたい気持ちはあるのに、
なぜか深い関係になると苦しくなる。
誰かと一緒にいても、心のどこかで寂しさを感じてしまう──。
それは決して、あなたの性格や努力不足ではありません。
もしかすると、無意識のうちに“心のブレーキ”がかかっているのかもしれません。
この記事では、「人とあたたかな関係を築きたいのに、うまくいかない」というお悩みを、愛着の視点からやさしく解きほぐしていきます。
「人といてもしんどい」のは性格のせいじゃない
誰かと一緒にいるのに孤独感が消えない。
むしろひとりの方が楽に感じてしまう……。
そんなふうに人とのつながりを「しんどい」と感じるとき、
私たちは自分の性格や対人スキルに原因があると思いがちです。
でも実は、それだけでは説明できないことがあるんです。
たとえば、
- 本音が言えない
- 頼れない・甘えられない
- 人といると疲れてしまう
こうした状態がずっと続くのは、「愛着の土台」がぐらついていることが関係しているかもしれません。
無意識に働く“心のブレーキ”とは?
人との関係を築くときに、心の奥底で「ブレーキ」がかかっていることがあります。
それはたとえば──
- 近づきたいけど怖い
- 愛されたいけど信じられない
- 甘えたくても、自分にはその権利がないと感じる
こうした「ブレーキ」は、幼少期の親との関係の中で無意識に身につけた心の癖のようなもの。
「自分を守るために必要だった」心の反応が、大人になっても続いているだけなんです。
愛着のテーマが影響する人間関係のパターン
愛着の課題を抱えている方によく見られる人間関係のパターンには、次のようなものがあります。
距離が縮まると不安になる
親密になろうとすると不安や違和感が出てくる。
相手が近づいてくると、なぜか逃げたくなる。そんなことはありませんか?
甘えたりお願いしたりが苦手
何かしてほしいのに、それが言えない。
お願いできない・頼れない──という自立過剰な傾向がある人も多いです。
信じたいけど信じられない
相手の優しさや好意を、素直に信じることができない。
心のどこかで「裏切られるかも」と身構えてしまう。
これらはすべて、心が安心を感じる力が育ちきらなかったことで起こる自然な反応です。
私もかつて、人とのつながりが苦手でした
実は私自身も、かつては人との距離感がとても苦手でした。
自分の気持ちを出せないまま我慢してしまう。
頼ることが怖い、助けを求められない。
相手と親しくなると、なぜか息苦しくなってしまう──。
「こんな自分は人から好かれないんじゃないか」
「ちゃんとしないと見捨てられる」
そんな不安が心の根っこにあって、つながりを欲しながらも、同時に距離を取ってしまう。そんな葛藤を長く抱えていました。
安心して人と関われるようになるには
このような「心のブレーキ」は、気づき、受けとめ、ゆっくりゆるめていくことで変えていくことができます。
そのためには、「安心できる関係性」の中で
少しずつ愛情や信頼の感覚を取り戻していくことがとても大切です。
それは、心の土台を築き直すプロセスともいえます。
私自身も、心理セラピーを通じてその変化を体験しました。
今では、人とのつながりが以前よりも自然で、安心できるものになっています。
まとめ:つながりがしんどいあなたへ
人とつながることがしんどい──そんなあなたは、ただ少し心が疲れていただけかもしれません。
がんばって無理に人と関わらなくても大丈夫。
少しずつ、あなたのペースで「安心できる関係性」を育てていきませんか?
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