パニック症状が起きるメカニズム

パニック症状が起きるメカニズム

自分に自信がない・人間関係が苦手・トラウマ・アダルトチルドレンからの克服~心理カウンセリングルーム(神戸・京都・大阪)の心理カウンセラー中田です。

今日の記事は、” パニック症状が起きるメカニズム”です。

 

パニック症状が起きるメカニズム

こちらのカウンセリングルームでは、パニック症状のご相談も時々あります。
今日は、パニック症状について書こうと思います。

今回の記事は、一般的な専門用語の解説等の一般論は省きますね。一般論は、他のサイトにいろいろ書いてあると思うので。
ここでは、私がカウンセリング等々の”現場で””私が感じていることや考えていること”を書きますね。

パニックで悩んでおられる人にとって、整理が進んだり、安心や希望が増えたら良いなと思います。

 

パニックのお悩みでよく見られること

パニック症を抱えているというのは、とてもつらいことですね。
人によってパニック発作が起きる状況や、困っている症状は様々ですが、どれも日常生活に影響を与えるものであることが多いし、大変だと思います。


わりと多く見られる状況は、次のようなことが起きている場合が多いかと思います。

・電車に乗るとか、ある特定の場所に行くと、パニック症状が出るようになった。また、プレッシャーのある場面になると、症状が出るようになった。
・また、そうなってしまったらどうしようという心配や不安が強くなった。
・だから、その場面を避けてしまう。または、その状況に挑戦することや耐えること等にとても体力、精神力を使っている。心労がある。

パニック症状でお悩みの人達がお困りのことの一つは、
「また、そうなってしまったらどうしようという心配や不安」が、とても大きくなってしまうところです。

また、○○になってしまったらどうしよう」という心配や不安がどんどん大きくなっていき、自分で自分をますます追い込んでいきます。

 

パニックの悩み|心の中で起きていること


心の中で起きていることは、
「○○になってしまったら、どうしよう」という心配や不安と

それと同時に、
「○○にならないように」という強い気持ち。
つまり、○○に「ならないように頑張る」「しっかりしなくてはいけない」「ちゃんとできなくてはいけない」というような、自分を制したり律する気持ち、

この2つの苦しい気持ちが共存してあります。
そして、この2つはとても強い感情なのです。

この2つのとても強い感情が自分をどんどん追い込んでしまうのです。

 

パニック症状が出るということは、心理的に強く追い込まれているということでもあるでしょう。
つまり、上記の2つの感情が、とても強い状態である。とも言えるかと思います。

「○○になってしまったらどうしよう」「その時、私は何もできない、どうすることもできない」という気持ちと

「○○になってはいけない」「ちゃんと、しっかりしないといけない」
という気持ち。

この2つの強い気持ちが心の中にある可能性があります。

この2つの強い気持ちは、つまり、心の奥の無意識領域に作られた「無意識の思い込み(観念)」とも言えます。

そして、この無意識領域に作られた「無意識の思い込み(観念)」というのは、多くの場合は過去、しかも幼少期などに作られたものであることがとても多いので、あなたが悪いと自分を責める必要は全然ありません。もうほとんどの場合、あなたは悪くないです。
(*ちなみに、親のせいだとかと犯人捜しをしたいわけでもありません。本当にそういう場合もありますが。ここは人それぞれでケースバイケースになります。)

ということなので、パニック症状をなくしていくためには、この2つの強い感情、つまり無意識の思い込み(観念)をゆるめていく必要があります。

 

また、心配や不安が強い傾向があるというのも、それもほとんどの場合、理由があります。
先の心配を沢山しないと生きて来れなかったとか、安心感が不足しているとか、ここも子どもの頃からの影響で、そういう思考回路、感情回路の習慣になっている場合も多々あります。

なので、パニックからの回復には、その辺りを見ていき、変容させていくといいのです。

 

パニック改善へのアプローチ

パニックの回復は、やはり自分一人で取り組むよりは、よく分かってる専門家(カウンセラー)と一緒に取り組んだ方が、断然取り組みやすいと思います。安心ですしね。

パニック症状は、自分一人だと、よく分からなくて全容がつかめないうちは、とても怖いものだったり心配なものだったりするかもしれませんが、
パニックはつまりは”想像力”による症状ですから、実際には怖いことは何も起きませんので、安心してください。

自分の心の中に強くある「不安、心配、恐怖感」や「無意識の思い込み」等を減らしていくアプローチと、あとは身体からのアプローチを合わせて行っていくことが多いです。

 

 

 

 

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