アダルトチルドレンのカウンセリング｜親との関係が無理なく自然と変わっていくのです。

アダルトチルドレンのカウンセリング｜親との関係が自然と変わっていく

【アダルトチルドレン・うつ・対人恐怖症・愛着障害～人間関係専門の心理カウンセリングルーム（神戸・京都・大阪・東京）】の心理カウンセラー中田です。

今回のテーマは、”カウンセリング/セラピーについて｜親との関係が自然と変わっていく”です。

子どもは親の価値観の世界の中で生きている

カウンセリングをしていると、とても大変な幼少期を過ごしてこられた方で、こんなふうに言われる方がおられます。

「子どもの頃は、それが普通だと思っていた。」

「当時、別に大変だとは思っていなかった」

「今振り返れば、ちょっと大変だったのかなとも思うけど、子どもの頃は、それが当たり前だったし」と。。

そうですよね、子どもだった当時は、分からなかったことや気づかなかったことは確かに沢山あるでしょう。それは自然なことです。

多くの人が、子どもの頃は、親の世界の中で生きています。親の考え方や価値観の中で育っていきます。それは、自然なことですね。ある時期までは、親の考え方や価値観が「当たり前で、正しくて、絶対だ」と思っていたりします。これも、自然なことでしょう。

親の価値観が”生きづらい価値観”だったとしても、子どもの頃から、それ当たり前の中でずっと生きてきたわけなので、大人になるまで、または、大人になってからも、親の価値観が”生きづらい価値観”だいうことに気づかずに、ずっと親の価値観をそのまま受けついで生きていく人もいます。

親の”生きづらい価値観”をそのまま引き継いでしまっていることになかなか気づかないまま、自分の生きづらさやかすかな違和感もスルーしたり抑えたりして、「なんか苦しい」状態をずっと持ち続けていく人もいます。気づかないまま、一生そのまま生きていく人もなかにはいるのです。

親から受け取った”良いもの”は、もちろん、そのまま大切にしていったらいいですよね。

ただ、”生きづらい価値観”をそのまま受けついで、そのままずっと持ち続けていくと、それは、あなたの人生の生きづらさにつながる可能性は高いのです。

親の価値観への違和感に気づいたら

ですので、あなたが

「あれ？」「なんか私の家、他の家と違うかも」「うちの親、なんか・・おかしいかも・・」と少しでも感じたなら、それは大切な感覚かもしれません。その大切な感覚を気のせいにしないで・・なかったことにしないで・・大事に見ていくといいです。

大事に見ていく　といっても、それは、親を悪者にする、親の悪事を指摘する、親と決別する、とか、そういうことではありませんので。。

”親を責めたくない、悲しませたくない”と思う人は多くて、その気持ちから

「親に対する違和感は気のせいだろう、私が間違ってる、私が悪いんだ」

「親に悪気はなかったから、仕方ない」

としてしまう人もいらっしゃいます。無意識にそうしてしまってる場合も多いです。親を守ろうとする気持ちが強い人もいます。

それは、親を想う気持ちや優しさからだったりするわけで、良いことでもあるのですが、一方で、そこには親子が逆転している状況といった問題点も隠れていたりします。

そもそも、子どもは親を大好きなんですよね。どんなひどいことをされても。そこには盲目の愛があります。それによって、見えなくなっていることもあったりするのですね。。

親を許すこと、親を悪者にすること

ちなみに、カウンセリング/セラピーでは、無理に強引に、親への気持ちを修正していくわけではありませんので、ご安心ください。例えば、無理矢理に親を悪者にしたり、責めたりするわけではないので、安心してください。

また、これもよくあるパターンなのですが、最初から無理に「親を許さないといけない」と思わなくていいんです。

「親を許さないといけない」「親と円満にならないといけない」と思いすぎて、苦しくなっている方がいらっしゃいます。

気持ち（感情）を無理に変えようとするのは、そもそもできないことなので、しんどくなってしまうし、結局うまくいかないことが多いです。

ただ、心理セラピーを進めていくと、最終的には、親と円満な関係になっていく場合が多いです。心理セラピーを進めていくと、いつしか自然に、親と和解していく流れになるのです。

しかも、親との関係が良くなると、同じように、現在のあなたと周囲との人間関係が良くなっていくのです。

”幼少期の親との関係”と、”現在の周囲との人間関係”は、連動しているのです。”幼少期の親との関係”が恋愛・結婚・パートナーシップにも大きな影響を与えます。