感情｜前向きな考え方（ポジティブシンキング）に無理してなろうとすると・・

 

 

感情｜前向きな考え方（ポジティブシンキング）に無理してなろうとすると・・

【アダルトチルドレン・うつ・対人恐怖・愛着障害～人間関係専門の心理カウンセリングルーム（神戸・京都・大阪・東京）】の心理カウンセラー中田です。

今回のテーマは、” 感情｜前向きな考え方（ポジティブシンキング）に無理してなろうとすると・・”です。

 

前向きな考え方（ポジティブシンキング）

前向きな考え方（ポジティブシンキング）が大事って、よく言われますよね。

いろんな成功者が言ってる、または、いろんな自己啓発本に書いてあるのではないでしょうか。

確かに、前向きな考え方（ポジティブシンキング）って大事ですよね。

ただ、注意してほしいのは、前向きな考え方（ポジティブシンキング）が大事なのは、

「いつでも　どんな時でも　誰にでも」じゃないという点です。

 

ここ、意外と盲点かもしれませんね。

成功者のお話、世の中に出回っている本などは

「いったい誰向けの話なのか（対象者はどんな人なのか）」

そして、

「今の自分は」「それらのどこをどのぐらい自分に採用するのか」

注意してみられるといいかもしれません。

 

話を元に戻すと、ここで言いたいのは

前向きな考え方（ポジティブシンキング）は「いつでも　どんな時でも　誰にでも」必要なわけではない　ということです。

あなたは、自分を　”無理矢理”　”いつも”　前向きな考え方（ポジティブシンキング）にしようと頑張り過ぎていませんか？

 

前向き・ポジティブになろうと無理して頑張る人たち

 

「辛い時も、いつも笑顔で」

「前向きで、明るい人間であれ」

「ネガティブなことばかり考えたらダメ」

「前向きで明るい考え方が好かれる」

「暗い人は嫌がられる」

・・・

そんなふうに思っていませんか？

そして、そうなれるように、いつも意識して心がけて、頑張っていませんか？

 

この頑張りが自分にとって無理のない範囲ならいいんです。それなら、いい感じですよね！

ただ、その頑張りが過剰すぎたり、自分を変えようとしすぎている状態だとしたら、それは逆にしんどくなってしまいます。

ある意味、逆効果、悪循環におちいってしまうかもしれません。。

 

一つやっかいなのが、頑張り過ぎ傾向の強い皆さんは

「自分が頑張り過ぎていることに気づいていない」ことが多い点です。

 

 

前向きな考え方・ポジティブを目指す時の心の仕組み

確かに、前向きな明るい考え方・ポジティブであること　を目指すことは、悪いことではありませんね。

でも、それを過剰に頑張り過ぎて、悪循環に陥ってしまう方もいらっしゃいます。

 

そうやって、「前向きな明るい考え方・ポジティブであること」を過剰に目指している時、何が起こっているかと言うと・・

「今の自分を否定している」

「今の自分はダメだ」

「だから、今の自分を変えなくてはいけない」

となっているということです。

自分を否定している状態、自分を認めていない状態　です。

 

一時的に、無理のない範囲で「自分を変えよう、良くしよう」と取り組むならいいんです。

ただ、これがいつもの習慣のようになっていたら、それは辛くなります。

 

ここでまた一つ、よく見られるのが、、

前向きな考え方・ポジティブを目指そうと頑張られる方は、

だいたいいつも「自分を変えよう」とし続けている人だったりするのです。

つまり、いつも「今の自分はダメだ。自分を認められない。」というように自分を否定している人だったりするのです。

 

感情｜無理に前向きな考え方・ポジティブになろうとする時に

では、「前向きな明るい考え方・ポジティブであること」を過剰に目指してしまいがちなあなたは、いったいどうしたらいいのでしょうか？

 

まずは、上に書いたようなことが、ご自身にはあるかもしれない・・と自覚することです。

そして、もし当てはまっているなと思うのなら、このことを忘れずに、時に少し客観的に自分を俯瞰して見てみることです。

・この「前向きな明るい考え方・ポジティブであること」は、”今の私には”本当に必要だろうか？

・どの程度、必要だろうか？

などと客観的な視点で、自分自身に質問を投げかけることも良いでしょう。

 

さらに、もう少し深いレベルで必要なことは

・奥にある本当の自分の気持ち（感情）に気づいて、認めること

・ありのままの自分を受け入れること、自分を変えようとしないこと

等です。

あなたの本当の気持ち、感情を大切にしていくことが必要です。

 

＊ここはなかなか言葉で伝えるには限界がある部分で、心理セラピーの場で体感していただくことで、深いレベルでの癒しにつながるかと思います。