アダルトチルドレン｜こんなこと言わなくても分かるだろう、これぐらい分かって当然だと思う時

アダルトチルドレン｜こんなこと言わなくても分かるだろう、これぐらい分かって当然だと思う時

【アダルトチルドレン・うつ・対人恐怖症・愛着障害～人間関係専門の心理カウンセリングルーム（神戸・京都・大阪・東京）】の心理カウンセラー中田です。

今回のテーマは、” アダルトチルドレン｜こんなこと言わなくても分かるだろう、これぐらい分かって当然だと思う時”です。

アダルトチルドレンのコミュニケーション

アダルトチルドレンのコミュニケーションによく見られるケースの一つに、

「こんなこと言わなくても分かるだろう」「これぐらい分かって当然だろう」と思う、というのがあります。

つまり、「言わなくても分かってほしい、黙っていても察してほしい」ということなんですよね。。

そして、そう思っているので、

・「〇〇をしてほしい」と頼まないで

・「あの人は、〇〇をやってくれない。不親切だ。」とイライラして

・我慢を重ねて、最終的に爆発してしまう

ということが、よく起こります。

これは、「人間関係・コミュニケーションがうまくいかない」を繰り返している人の典型的なパターンの一つです。

幼少期の親子で成り立つコミュニケーション

実は上記の「言わなくても分かってほしい、黙っていても察してほしい」というは、
小さな子どもと親の間でだけ成立するコミュニケーションです。

大人同士では、なかなか成立しえないコミュニケーションです。

自立した大人同士は、別々の人間であり、「自分の考えていることを他人も同じように考えているわけではない」からです。

なので、自分の考えていることを言葉で伝えないと、相手には伝わらないですよね。

何も言わないでも分かってもらえる、態度や表情から察してもらえる、ということは少ないのです。それを期待しても、期待外れになるのが一般的です。

一般的には、なかなか伝わりにくい人は沢山いますので、伝わるまで相手に伝えようとすることは必要ですね。

一回言ったら分かってもらえるというのも、少ないかもしれません。（ここは相手によりますが・・。）

他人の気持ちがよく分かる人は・・

自分自身が、他人の気持ちがよく分かるタイプだったり、物分かりのいい人や理解が早い人や、察しが良い人は、他人も自分と同じぐらい分かってくれているのだろうと思ってしまいがちなのですが、そうではありません。

理解力、察する力、共感力などは、自分と他人で意外と差が大きかったりしますので、そのことを知っておくことも助けになるかと思います。

大事なポイントの一つは「相手をよく見る」「相手の反応をよく見る」こと。
つまり、「他人が自分と同じだと思わない」ことです。

それは「勝手に想像しない。勝手に決めない」こととも言えるかもしれませんね。