アダルトチルドレン｜親から自立できない、自立しないと幸せな恋愛・結婚ができない

アダルトチルドレン｜親から自立できない、自立しないと幸せな恋愛・結婚ができない

【アダルトチルドレン・うつ・対人恐怖症・愛着障害～人間関係専門の心理カウンセリングルーム（神戸・京都・大阪・東京）】の心理カウンセラー中田です。

今回のテーマは、”アダルトチルドレン｜親から自立できない、自立しないと幸せな恋愛・結婚ができない”です。

 

親から自立できていない、自立しないといけない・・

「親から自立しないといけないと思う」

「私は、親から自立できていないからダメなんです」

「親から自立しないと、幸せな恋愛・結婚ができない」

と言ってこられるクライアントさんがいらっしゃいます。

自立について自分で問題に気づいて、「これではいけない。変えないといけない」と感じられて、ご相談に来られます。

「自立できていない、自立しないといけない」と、自分で気づくというのは難しいことなので、このように自分で気づいて、自分でなんとかしようと行動に移してこられたというだけでも、とても素晴らしいことだと思います。

 

本当に自立が必要なのか・・

ただ、上記のように自分から言ってこられる方は、大きく分けると2つの傾向に分けられます。

本当に自立が必要な方と、実は、自立が必要なわけではない方（または、自立より先にやるべきことがある方）の２種類です。

もう少し詳しく言うと、

後者の”自立が必要なわけではない方”というのは、

「私は親に頼りすぎている。自立しないといけない」

「もっと大人（の心、考え方）にならないといけない」

「もっと成長しないといけない、私は足りていない、私は未熟だ」

などと思い込んでしまっているということです。

十分、大人の心を持って頑張ろうとしているのに、それでは全然足りていないと思って、自分に厳しく、自分を責めている状況とも言えるでしょう。

そういった人たちに必要なことは、まずは、もっと自分に優しく甘くなることや、他人に甘えるとか頼ること（つまり、自立とは逆の方向のこと）である場合が多いのです。

 

上記に（または、自立より先にやるべきことがある方）と書きましたが、そういった方の場合は、他人に甘えるとか頼ることが十分できたなら、自然と自立に向かっていくことができます。

幼少期から他人に甘えるとか頼ることが不足しすぎているということです。親に甘えたり頼ったりすることが、あまりできなかったということが多いです。

ただし、大人になってからの普段の人間関係の中で、他人に甘えるとか頼るというのをやり過ぎると、人間関係が壊れてしまうこともあります。

なので、心理セラピーの中で安全な場所で安全な範囲の中で、他人に十分に甘えるとか頼ること　ということをやっていきます。

 

親から自立できないのは・・

一方で、上記の２分類のうちで、前者の「本当に自立が必要な方」についても、自立できていないのには、ちゃんとそれなりの理由があります。

多くの場合は、幼少期からの親子関係の中に、その原因があります。

例えば、

・幼少期に親が厳しかったり怖かったため、恐怖・不安が強くて、自分で考えられない

・子どもの頃から親が先回りして、すぐに全部やってくれる（過保護・過干渉の傾向の親）ために、自分でやるというチャンスを得られなかった

・親がかわいそう、大変そうだから、親の面倒を見ないとと思う、親を放っておけない

などなど、様々な状況、様々な理由があります。

 

ですので、自立できないのは、あなたが悪いというわけではないのです。

幼少期の親子関係の中での経験が大きな影響を与えていることは多いです。当時は気づいていなかったかもしれませんが、怖さや悲しさやいろんな感情が隠れていることもあります。

 

ですので、自立に関する心理セラピーではその辺りのこと、幼少期の親子関係のことや、感情面のことも扱っていく場合がよくあります。

「自立」を行動面だけ変えようとするのは、かなりハードルが高いことです。感情の部分を見てあげると、変化が自然に起こりやすのです。

 

自立の問題は、幸せな恋愛・結婚につながるテーマであることは確かです。

あなたの心が満たされて、親から自立することで、恋愛・結婚といった次の世代のことに、自然と目を向けていけるようになるのです。