「自分に自信がない」というお悩みはとてもよく聞くものの一つです。
ですが、一言で「自分に自信がない」と言っても、ほんといろんな状況があります。
「自分に自信がない」について、いくつかの例をお話していこうと思います。
なぜ、どのように、「自分に自信がない」となっているのかです。
今日は、まず私を例にお話します。自分のことはよく知っているし書きやすいので。
自分に自信がないということには、私自身も長年長年悩んできました。
30代半ばぐらいまでは、自分のすべてに自信がなかった感じでした。
私の場合は、生まれ育ちの影響もあって、そもそも自分の「存在」というものに自信がなかったんです。
どんな場所に居ても、自分が「ここに存在すること」がOKでなく、「ここに居ていい」という感覚も薄かったんです。
「受け入れられている、当たり前に愛されている」という感覚も薄く、それが「自信がない」につながっていっていました。
そして、心の中に「自分は今、これでいい」という目印や指針みたいなものもなく、全部自力で手探りだったので、
他人の言葉などに振り回されまくりで、本当にふわふわ、ふらふらしていました。
もちろん、自分というものを把握できていなかったし、自分のことをちゃんとつかめていなかったんです。
そして、やはり傷つきやすくて、怖がりだったので、それはもうタイヘンでした。
常に漠然とすごく不安で、自信がない人でした。
心のことを知り、セラピーを受けたりして、いろいろやってきた今では、
「自分に自信があります。」(自分の中では)
と言い切れるぐらいになりました。
あ、とはいえ、「頭がいい」とか「上手にすらすら話せる」とか、そういうわけではありません^^。(お会いした方は知っている!)
「何かができる」から自信があるのではありません。
私は今となっては、自分のことはかなり信じているし信頼しているので、そういう意味では、今は「自分に自信がある」方だと思います。
自分の良い所もダメな所も知っているし、その上で「私はそういう人間。トータルで見たらそれでよし。こんな自分でOK」と思っています。
「自分のことは把握しているし」「自分のこと(だけ)なら、なんとかなる」ぐらいなイメージをもっているのです。
けれども、
集団の中での人間関係となると、今でも「自信がない」が顔を出すことがあります。
集団の中では、「この言い方で誰かを傷つけてないだろうか」、「誤解なく伝わっているだろうか、悪く思われないだろうか」と探り探り話してることは多いです。
「人間一人一人が全然違うし、捉え方も千差万別、だから、人のことを誤解する人も多い。みんな自分のフィルターで見ているものだ。
そして、人は自分と違うと感じる異質な相手や、危険感などを感じる相手を攻撃する、排除するという性質を持っているものだ。」
そんなふうな思いがあって、やはり少し警戒しながら接している時もあります。慣れないうちは特に。
誤解されないようにと言葉を選んで選んで、とか、場所によっては、目立たないように静かにしておこう・・・などとしていたりします。
そうやってその場にいる全員に合わせようするから、「全く自分のない人」、つまり、「自信のない人」となります。
(全員に合わせることって、そもそも無理なのに。)
そうやって、人に合わせてしまっている間は、「自分のない人」「自信のない人」となっているのです。
もちろん、このやり方でも生きていくうえで別に問題ないのならいいんです。
場所によっては、仕事によっては、この性質が良い方向に働く場合もあるわけで。
ただ、このやり方では、不都合が生じる場面もあります。
例えば、集団に参加した時に、その中の人たちと表面的な関わりはうまくいっても、深い関わりをする人が少なかったり…。
危険を感じる相手・場所には、早々に一線を引いて関わるのですから。
また、表面的な関わりばかりしていると、とても疲れますし、自分の心がぜんぜん満たされません。よね。
時には攻撃・侵害してくる人もいますし。
もちろん、すべての相手と親しく親密になることはできません。それはありえません。
ですが、多くの人との関わりが表面的で薄いものだと、人生の味わいは薄いものになってしまうかもしれません。。
人(集団)に合わせすぎる一面があるのは、
私の場合は、他者を傷つけたくないというのと、もう一つ、自分が攻撃・批判されたくない、嫌われたくないというのがあるようです。
それは、私はもともとが「調和や平等」や「誰かだけでなくて皆が同じように幸せ」ということが大切なタイプの人間。そういう魂の持ち主というのもあります。
だから、「人の調和、平等・平和な関係」に意識が行くのは自然ではあるんですが、、
けど、私の場合はそれにしても少しそこ過剰気味です。
過剰ということは、ここには私の解決すべきテーマがあるということです。
というように、「自分に自信がない」の一例をお伝えしました。
このように「自分に自信がない」にもいろいろあるんです。
また違ったケースのお話もあるので、次回以降で書きますね。
(*以降は、特定の誰かのお話を書くわけではないので安心してください。)