やりたいのに動けない心理とは?|心のブレーキが起きる理由
「やりたいことがあるのに、なぜか動けない」
そんな経験はありませんか?
資格の勉強を始めたい。
新しいことに挑戦してみたい。
本当は変わりたいと思っている。
それなのに、なぜか行動に移せない。
こんな時、
「自分はやる気が足りない」
「自分は怠けているのではないか」
そんなふうに、自分を責めてしまう人も少なくありません。
けれど実際には、やりたいのに動けない背景には、心の中にある「見えないブレーキ」が関係していることが多いのです。
「やりたいのに動けない」という悩みは多い
カウンセリングの現場でも、「やりたいことがあるのに動けない」という相談も多く寄せられます。
特に次のような方に多い傾向があるように思います。
- 真面目で責任感が強い
- 人に迷惑をかけたくない
- 自分を厳しく評価しがち
- 失敗を強く恐れてしまう
そして、こういった方ほど、「行動できない自分」を責めやすくなります。
けれど本当は、心の奥にある不安や過去の記憶や無意識が影響している場合が多いのです。
意志の問題だけでは説明できないことがある
行動できない理由を「やる気や気力が足りない」と考えてしまう人もいます。
しかし、多くの場合はもっと深い部分に原因があります。
頭では「これをやりたい」と思っていても、心の奥では別の感覚が働いていることがあります。
その感覚は、過去の経験から生まれた無意識の反応です。
心の奥では、
- 失敗したらどうしよう
- 人から否定されたらどうしよう
- 期待に応えられなかったらどうしよう
といった不安などが働いていることがあるのです。
心の奥の力(潜在意識の力)はとても強いです。
よって、この状態では、やりたい気持ちがあっても行動に移すことが難しいのは、当然なのです。
なぜ「やりたいこと」が怖くなるのか
やりたいことに挑戦しようとすると、不安が強くなることがあります。
それは、過去の経験と関係していることがあります。
例えば次のような経験です。
- 失敗して強く叱られた
- 目立つと否定された
- 挑戦したことを笑われた
- 完璧を求められてきた
こうした経験があると、心の中で次のような前提が生まれることがあります。
- 挑戦すると危険
- 失敗すると価値が下がる
- 人からどう思われるかが重要
この感覚は、今となっては意識しているわけではなくても、過去の経験は心の奥に残り続けます。自分では覚えていない記憶の場合もあります。
その結果、「やりたい」と思うほどブレーキが強くなることがあります。
よくある「行動できない理由」5つ
行動を止めてしまう思い込みには、いくつか共通するパターンがあります。
- 失敗したら恥ずかしい
- 失敗したら怖いことが起きる
- うまくいったら責任が増える、面倒臭いことが増える
- 人にどう思われるかが気になる
- 完璧にできないなら意味がない
- やりたいことを優先するのはわがままだ
などなど…。人によって様々な思い込みがあります。
こうした思い込みは、多くの場合、子どもの頃の環境や経験の中で形づくられています。
そのため、自分でも気づかないうちに心の前提として働いていることがあります。
やりたいのに動けない人に見られる特徴
「やりたいことがあるのに動けない」と感じている方には、いくつか共通する特徴が見られることがあります。
もちろんすべての人に当てはまるわけではありませんが、次のような傾向を持っている方は少なくありません。
- 失敗を強く恐れてしまう
- 人からどう思われるかが気になる
- 完璧に準備してから動こうとする
- 周囲に迷惑をかけたくないと感じやすい
- 自分の希望より人の期待を優先してしまう
こうした特徴は、真面目さや責任感の強さとも関係しています。
そのため、「行動できない自分はダメだ」と考える必要はありません。
むしろこれまでの人生の中で、人との関係を大切にしながら生きてきた結果として生まれていることも多いものです。
ただ、そのパターンが続くことで、本当はやりたいことに踏み出しにくくなってしまう場合もあります。
自分の心の特徴を理解していくことで、行動に対するハードルが少しずつ変わっていくことがあります。
行動できない自分を責めると苦しくなる
行動できないとき、人はつい自分を責めてしまいます。
「またできなかった」
「自分はダメだ」
そう思うほど、心はさらに萎縮してしまいます。
すると
やらなければ
↓
動けない
↓
自分を責める
という悪循環が起こりやすくなります。
このループは、想像以上に影響が大きいものです。毎度毎度、これが回っているのですから。この積み重ねは大きいです。。
なので、大切なのは、まずは「自分には、動けない理由があるかもしれない」と考えてみることです。
心のブレーキに気づくヒント
行動を止めている心のパターンに気づくためには、自分の内面を少し丁寧に見ていくことが役立ちます。
例えば次のようなことを試してみてください。
- やりたいことを考えたときの感情を書き出す
- 怖いと感じる瞬間に気づく
- 子どもの頃によく言われていた言葉を思い出す
- 「やらなきゃ」と思ったときの身体感覚を感じてみる
こうした気づきの積み重ねによって、心の奥にあるパターンが少しずつ見えてくることがあります。
行動のブレーキは心を守る働きでもある
心のブレーキは、あなたを困らせるために存在しているわけではありません。
多くの場合、それは過去に傷ついた経験から自分を守ろうとする働きです。
心の奥では、
「もう傷つきたくない」
「怖い思いをしたくない」
そんな思いが働いていることがあります。
そのため、自分の中にあるブレーキに気づいたときは、「こんなふうに守ろうとしていたんだな…」と
否定することなく理解していくことが大切です。
*とはいえ、無理にそうする必要はありません。心の癒やしが進むことで自然に理解は進みます。
やりたいのに動けないときの対処のヒント
「やりたいのに動けない」と感じるとき、無理に自分を追い込もうとすると、かえって心のブレーキが強くなることがあります。
そのため、まずは小さな視点から行動との向き合い方を見直してみると良いです。
1. 行動のハードルを小さくする
やりたいことが大きすぎると、心の中で「失敗したらどうしよう」という不安が強くなります。
そのため、
- 5分だけ調べてみる
- メモに書き出してみる
- 小さく試してみる
といったように、まずは、行動のサイズを小さくすることで動きやすくなることがあります。
2. 「できるかどうか」より「やってみたいか」に目を向ける
行動を考えるとき、多くの人は「うまくできるかどうか」を先に考えてしまいます。
しかし行動の最初のきっかけは、「やってみたい」という感覚から生まれることが多いものです。
結果を先に考えるよりも、「少し興味がある」という感覚に目を向けてみることが役立つ場合があります。
3. 心のブレーキを理解する
行動できないとき、そこには心を守ろうとする反応が働いていることがあります。
そのため、
- 自分は何を怖いと感じているのか
- どんな場面でブレーキが強くなるのか
こうした点に気づいていくことが、行動のしやすさにつながることがあります。
心の背景を理解することで、行動へのハードルが少しずつ変わっていくことがあります。
*とはいえ、上記を自分一人で行うのは、結構ハードルが高いです。必要に応じて専門家の力を借りると取り組みやすいです。
まとめ|心のブレーキを理解することから
やりたいのに動けない背景には、ちゃんと理由があります。
それは過去の経験の中で身についた、大切な心のパターンでもあります。
その背景を理解し、心理面へのアプローチも含めて行っていくことで、少しずつ行動のしやすさが変わっていくことがあります。
考え方や行動を直接変えようとすることは、とても難しいことです。まずは心理面です。
もし今、
- やりたいことがあるのに動けない
- 行動する前に不安が強くなる
- 自分を責めることが増えている
そんな感覚があるなら、心のパターンを丁寧に整理していくことが役立つかもしれません。
カウンセリング/コーチングでは、これまでの経験や感情を整理しながら、心のブレーキの背景を見つめていきます。
自分のことを理解しながら、自然に行動を選べる感覚を育てていく。
そのサポートをさせていただいています。
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