“いい人”をやめたいあなたへ|HSPと共感疲労の正体
「優しくしすぎて、疲れてしまう」…そんなことはありませんか?
「相手に悪く思われたくない」「場の空気を壊したくない」
そう思って頑張ってきたのに、いつの間にか自分ばかりが疲れている。
「自分の気持ちは、どこに行ったんだろう?」
これは、HSP(繊細・敏感な気質)を持つ方の多くが感じている“共感疲労”の一例です。
今回は、「いい人」をやめたいと思っているあなたに向けて、HSPと共感疲労の心理的な関係と、ラクになるためのヒントをやさしくお伝えします。
HSPの人が「いい人」になりやすい理由
HSPの方は、相手の感情に敏感です。
怒っていなくても「少し不機嫌そう」に感じたり、
小さなため息や視線の変化に反応してしまったり。
これは、心理学では「感覚処理感受性が高い」状態とも言われ、
相手の感情や空気をキャッチしすぎることで、自分の感情との境界線があいまいになります。
すると、「あの人のために、私が何とかしなきゃ」と、自分の限界を超えてまで気をつかってしまうのです。
共感疲労とは?感情を受け取りすぎて苦しくなる仕組み
共感疲労とは、他人の痛みや感情を感じすぎて、自分の心が疲れてしまう状態です。
たとえば:
- 相手が悲しんでいると、自分まで悲しくなる
- 他人のイライラを受けて、自分もざわざわしてくる
- 誰かの困りごとを、自分ごとのように抱え込んでしまう
これは、「優しすぎる」からではありません。
「境界線(バウンダリー)」があいまいになっているから。
HSPの方はこの“情動の境界線”がとても薄く、
他人の感情をそのまま自分の内側に取り込んでしまいやすいのです。
「いい人」をやめることは、わがままじゃない
「いい人でいなきゃ」と思ってしまう背景には、
- 嫌われたくない
- ちゃんとした人でいたい
- 見捨てられるのが怖い
…といった深い心の不安が隠れていることもあります。
でも本当は、
「優しくしなきゃいけない」よりも、「無理せずやさしくいられる関係」の方が、ずっと自然で、心がラクです。
「NO」と言えないのは、性格の問題ではなく、安心感が足りなかっただけなのかもしれません。
HSPのあなたが“心を守る”ためにできること
🔹 自分の気持ちに気づく練習をする
「今、私はどう感じてる?」と自分に問いかける時間をとってみましょう。
自分の気持ちが分かると、他人との距離感も取りやすくなります。
🔹 NOのかわりに「YESじゃない」言い方を持つ
「それは難しいかも」「いったん考えさせてください」など、
やわらかく断る言葉を少しずつ増やしていくと、自分を守りやすくなります。
🔹 心がほっとする関係性を育てる
あなたが「無理せず安心していられる人」との時間を大切に。
HSPの人にとって、安心感は何よりの栄養です。
まとめ|「ちゃんとしなきゃ」から自由になっていい
共感できることは、あなたの強みです。
でも、それであなた自身が壊れてしまっては、本末転倒。
「いい人」でいるために苦しんでいるなら、
それはもう、あなたが変わり始めるサインかもしれません。
「やさしい人」でありながら、自分を大切にすることはできます。
少しずつ、自分の心にスペースを取り戻していきましょう。
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