一言で、「対人恐怖症」といっても
その症状はさまざまですね。
対人不安
対人緊張
視線恐怖症(他人の視線が気になる。自分の視線が気になる)
震え恐怖症
書痙(書く時、手が震える)
多汗症
赤面症
醜形恐怖症(自分がかわいくない、醜いと思う)
笑顔恐怖症(笑顔がひきつる、ゆがむと感じる)
表情恐怖症(自分の表情が不自然で暗いと思う)
吃音恐怖症(言葉が出ない、詰まる)
雑談恐怖症(雑談が苦手)
などがあります。
それによって、具体的にどんな症状が出てくるかというと
人と話すとき、過剰に緊張して苦しい。
心臓がドキドキしたり、息苦しくなったり、肩に力が入ったり。
人が近くに居るだけで落ち着かない。
自分がどう思われているか気になって、話に集中できない。
他人の目が気になって、言動が不自然になる。
話そうとしても頭が真っ白になり、話せない。
人の目を見て話せない。視線のやり場に困る。
電話に出るのがこわい。
人前で手足が震える。赤面する。大汗をかく。
表情が不自然になる。ひきつる。それが気になる。
自分の外見が気になる。
他人が自分の悪口を言っている気がする。
自分だけが孤立している気がする。
自分の言動(視線、表情なども含む)が他人を傷つけているのではないかと気になる。
人と話す機会を避ける。
自分の意見を言えなくなる。
などです。
対人恐怖症の人は
「他人からどう思われているのか」
を、とても気にするんですね。
「他人から自分がどう見えるか?」
それを、とても想像しています。
「〇〇と思われていたら、嫌だな」と。
”想像””心配”するのですね。
”想像、心配”というのは、
つまり、考えすぎているとも言えるのです。
考えすぎのループにはまっていることもあります。
しかも、ほぼ自動ループになってしまってることも多いでしょう。
また、その考え方には「かたより」がある場合も見られます。
たとえば
「自分は”誰からも”好かれない」
「自分は”いつも””批判される」など。
これらの「考えのかたよりの自動ループ」
を簡単に止めるのは結構かなり難しかったりします。
そういう場合は、
対人恐怖症を生み出す根本原因への
アプローチが必要になります。
なぜ、そんなふうに
「他人からどう見られるか」が気になるのか。
なぜ「他人の評価が気になるようになったのか」
なぜ「他人のことをそんなに気にするのか」
その原因を探って、そこへのアプローチを
行っていきます。