愛着障害の人が繰り返す恋愛のパターン|距離が近づくと怖くなる理由
「好きなのに苦しい」──恋愛がうまくいかないあなたへ
恋愛になると、不安で苦しくなる。
相手が優しくしてくれると嬉しいはずなのに、なぜか引いてしまう。
距離が近づくと怖くなって、自分から壊してしまうこともある。
そんな恋愛の苦しさの背景には、子ども時代の愛着の傷が影響していることがあります。
愛着障害と恋愛の関係とは?
愛着障害とは、幼少期に親との関係で、十分な安心感や安全感を得られなかったことにより、人との関係で不安や恐れを感じやすくなる状態のこと。
その影響は、大人になってからの恋愛にも色濃く表れます。
恋愛関係は、もっとも親密で、もっとも「心の距離」が近づく関係。
だからこそ、愛着の傷がある人にとっては、深く関わることそのものが怖いという気持ちが湧いてしまうのです。
典型的な恋愛パターン:回避と不安のループ
愛着障害のある人が恋愛で繰り返しやすいのが、「近づきたいのに、近づくと怖くなる」というパターンです。
– 相手を好きになればなるほど、不安が強くなる
– 急に距離を置きたくなる、自分から離れる
– 相手の言動が些細なことで気になり、過剰に反応する
– 「重いと思われたくない」「嫌われるのが怖い」と本音を言えない
これは「不安型」の人が、相手に近づきすぎて不安になり、
「回避型」の人が距離を置くことで安心しようとする──という愛着のすれ違いから起きることもあります。
恋愛で感じる不安の正体
恋愛で感じる「不安」や「怖さ」は、実は過去に経験した“つながりの不安”の再現であることが多いです。
– 小さい頃、気持ちをわかってもらえなかった
– 頼ったら拒絶された、甘えたら怒られた
– 親の顔色を見て育った
そんな体験が「親密な関係=傷つくかもしれないもの」という思い込みを作ってしまい、 大人になっても、恋愛に対して過剰に警戒してしまうのです。
恋愛関係で「素直になる」ことの難しさ
「好き」と言いたいのに言えない。
「会いたい」と思っても我慢してしまう。
「寂しい」と伝えたくても、恥ずかしくて言えない。
そうやって本当の気持ちを飲み込むクセは、愛着の傷がある人にとってとても共通する感覚です。
私自身も、恋愛になると極端に緊張してしまったり、
相手の機嫌ばかり気にして疲れてしまった時期がありました。
でも、心理セラピーの中で「気持ちを出しても大丈夫」「わかってもらえる」という体験を重ねることで、 少しずつ素直に感情を伝えられるようになっていきました。
愛着のパターンを知ると、恋愛は変わり始める
愛着のクセは、自分で意識しないと気づきにくいものです。
でも、パターンを知って「私はこういうときに不安になるんだ」と理解できると、 少しずつ心が整い、関係性にも変化が生まれます。
恋愛がうまくいかないことは、「あなたに問題があるから」ではありません。
これまでの関係の中で、心が身につけた“守り方”なのです。
自分を責めるのではなく、まずはその守り方に気づき、やさしく理解してあげることが、 安心できる恋愛関係への第一歩です。
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この記事が、恋愛で悩むあなたの心を、少しでもやわらげるものとなりますように。