HSPと感情の波|急な落ち込みに振り回されないために

気持ちが揺れてつらい…その感情、あなたのせいじゃありません

「さっきまで普通だったのに、急に気分が落ち込んできた」
「誰かの一言で涙が出そうになって、コントロールできない…」

そんなふうに、感情の波に振り回されることはありませんか?
HSP(Highly Sensitive Person)の方は、感情の起伏を人一倍感じやすく、強く反応してしまう傾向があります。

かつての私自身も、感情が不安定すぎて「普通に毎日を過ごすこと」が本当に難しかった時期がありました。
誰かに否定されたような気がして落ち込んだり、自分の気持ちが分からなくなって混乱したり…そんな繰り返しでした。

でも、感情に揺れるのは、あなたが繊細で豊かな感受性を持っている証拠。
今回は、HSPの方が抱えやすい感情のゆれについて、理由と対処のヒントをやさしく、そして少し専門的な視点も交えてお伝えします。

 

HSPの感情の波|なぜこんなに揺れてしまうのか?

刺激に敏感な神経が、感情も大きく揺らす

HSPの方は、五感や神経がとても繊細です。
ちょっとした出来事でも脳や身体が敏感に反応し、感情が大きく動いてしまいます。

これは「感覚処理感受性(Sensory Processing Sensitivity)」と呼ばれる特性で、脳が刺激を深く処理しすぎてしまうことに由来します。

“相手の気持ち”が入り込みすぎて、自分の感情が見えなくなる

共感力が高いHSPは、他人の感情に同調しやすく、心理学では「情動伝染(emotional contagion)」とも言われます。

他人の怒りや悲しみ、不安といった感情をまるで自分のことのように感じてしまうため、自分自身の本当の気持ちが分からなくなることもあります。

“感情のふり幅が大きい自分”を責めてしまう

「また泣いてしまった」「気分が安定しないなんて、私はおかしいのかな」
そんなふうに自分を責めてしまう方も多いですが、それは繊細さゆえの反応です。

私も昔は「こんな自分じゃダメだ」と自分を押さえつけていました。でも、それでは余計につらさが大きくなるだけでした。

感情に振り回されそうなときの対処法

1. 今の感情を“実況中継”してみる

「今、なんだか急に悲しくなってきた」
「不安が胸に広がってる感じがする」

こんなふうに、自分の中の感情を“そのまま言葉にしてあげる”だけでも、感情が落ち着いてくることがあります。

感情を無理に抑えるのではなく、「今そうなんだね」と受け止めてあげることが、第一歩です。

2. 安心できる「自分の居場所」に戻る

HSPの方にとって、静かで刺激の少ない環境はとても大切です。

五感が安心するもの(あたたかい飲み物・やわらかい服・自然の音・好きな香り)などを使って、自分の神経をリセットできる“居場所”を用意してみてください。

3. 感情をそのまま受け止めてくれる人と話す

感情をうまく言語化できなくても、「ただ聴いてもらう」「否定されずに話せる」という体験が、心にとって大きな安心になります。

私も、ちゃんと話を聴いてくれる誰かの存在にどれだけ救われたかわかりません。

 

HSPの感情は、あなたの繊細さのあらわれ

HSPの方の感情のゆれは、あなたが周囲をよく見て、深く感じ取っている証拠でもあります。

「弱いから」でも「感情的すぎるから」でもなく、むしろそれはあなたの大切な感受性です。

感情に寄り添い、自分を責めず、整える方法を知っていけば、あなたはもっとラクに、自分らしく生きていけます。

そして、「ふつうに楽に過ごせる毎日」は、決して遠い話ではありません。

 

 

🔹 STEP1:初回カウンセリングで感情のパターンを整理してみる

👉 カウンセリングメニューを見る

🔹 STEP2:HSPや感情ケアの仕組みが学べる無料講座

👉 無料メール講座はこちら