愛着障害の種類とは?回避型・不安型の特徴と人間関係への影響
“心の距離感”に違和感を感じたことはありませんか?
「なぜか人との距離感がわからない」
「近づきたいのに、近づくと苦しくなる」
「人に甘えることができない」
もし、こんなふうに人間関係で悩んでいるとしたら、その背景には「愛着スタイル(愛着障害)」が関係しているかもしれません。
子どもの頃の親との関係性が土台となって、大人になった今も“人との心の距離感”に影響を与えていることは、実はよくあることです。
愛着スタイルとは?
愛着スタイルとは、幼少期に形成された「人との関係の結び方のクセ」のことです。
愛着のタイプは主に3つに分かれますが、今回はその中でも多くの人が悩みを抱える「回避型」と「不安型」の2つに焦点をあててお話しします。
回避型の愛着スタイルの特徴
回避型の人は、一見「自立していてしっかりしている」ように見えます。
でも実際には、他人に対して強い警戒心を持ち、心理的な距離を置こうとする傾向があります。
- 甘えるのが苦手
- 弱音を見せることに強い抵抗がある
- 「ひとりで大丈夫」が口ぐせ(でも本当はつらい)
- 他人と深い関係になると、息苦しさを感じてしまう
私自身も、かつてはこのタイプでした。
大切な人にこそ甘えることができず、「大丈夫です」と言って無理をする癖が抜けなかった時期があります。
猫みたいに“ごろごろ〜”と甘える人を見ると「すごいなあ、うらやましいなあ」と感じていたものです。
不安型の愛着スタイルの特徴
不安型の人は、「人とのつながり」が切れてしまうことに対してとても敏感です。
相手にどう思われているかが常に気になり、心が落ち着かない状態になりやすい傾向があります。
- 相手の顔色を過剰にうかがう
- 怒らせてしまったか気になって何度も確認する
- 親しい関係でも安心できず、常に不安がつきまとう
- 距離が近すぎても、遠すぎても苦しい
本人にとってはとても一生懸命に人と関わっているつもりでも、相手との間に“温度差”が生まれてしまうこともあり、人間関係に疲れやすくなります。
どちらにも共通する「愛着の傷」
回避型も不安型も、根っこにあるのは「本当は愛されたかった」「安心して人とつながりたかった」という思いです。
でも、その思いが過去に満たされなかったことで、「甘えたら拒絶されるかもしれない」「近づいたら傷つくかもしれない」といった恐れが強くなり、人との関係にゆがみが生まれてしまいます。
どちらが良い悪いではなく、それぞれが“心を守るために身につけてきたパターン”なのです。
愛着スタイルを癒すためにできること
愛着のスタイルは一生変わらないものではありません。
自分の心のクセに気づき、少しずつ安心できる体験を積み重ねていくことで、ゆるやかに変化していきます。
私自身も、心理セラピーを受けながら少しずつ「頼ってもいい」「甘えても大丈夫」という感覚を取り戻していきました。
今では、お願いごともさらっとできるようになり、人との関係がずっと楽になりました。
もしあなたも、「人との距離感がわからない」「頼れない・甘えられない」ことで悩んでいるなら、愛着の問題にやさしく取り組んでいくことで、確実に変化の道は開けていきます。
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この記事が心に響いた方へ。あなたがあなたらしく、人とつながる力を取り戻せますように。